井上尚弥 ニューヨークで23年最優秀選手賞の授賞式に出席「最も大きなチャレンジの年でした」

全米ボクシング記者協会(BWAA)受賞式で記念の盾を手にする井上尚弥(大橋ジム提供)

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が6日(日本時間7日)、米ニューヨークで行われた全米ボクシング記者協会主催の2023年の年間最優秀選手賞「シュガー・レイ・ロビンソン賞」の授賞式に出席した。

記念の盾を受け取った井上は、日本人として同賞に初めて選ばれたことについて、壇上で行ったスピーチ冒頭は英語で「今夜、この授賞式に出席することができて光栄です。ありがとうございます」と切り出した。

続けて日本語で関係者に感謝を述べた上で「23年は自分にとって、最も大きなチャレンジの年でした。スーパーバンタム級に上げ、いきなり2団体統一王者のスティーブン・フルトンとのタイトルマッチ、そして12月の2団体統一王者であるマーロン・タパレスと、どちらも簡単な試合ではなかったですが、無事に勝つことができました。そうした結果を今回、みなさんに評価していただき、すごくうれしく思います。この先の自分のキャリアも楽しみにしていてください」と語った。

24年も5月6日に東京ドームでルイス・ネリ(メキシコ)にTKO勝ち。モンスターぶりを発揮し続ける井上は、米国でも人気者。大橋ジムの大橋秀行会長は「(授賞式会場の)ホテルで高校生、中学生くらいの少年多数に撮影を求められ、また表彰会場では入り口に多数のファンが待ち構えていました。会場入りするとファンが殺到して大変な人気でした」と現地の様子を明かした。

さらに「ニューヨークでこの景色は感慨深い出来事でした。本当にありがとうございます。感謝感謝感謝の気持ちで一杯です。また新たな伝説に向かって突き進みます。これからも応援宜しくお願いします」と語った。

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