角田裕毅の“RB残留は確実”とレッドブルアドバイザーがコメント!一方で海外メディアでは来季以降の放出の可能性にも言及...

現在、レッドブル姉妹チームのビザ・キャッシュアップRBに所属する一方で、他チームへの移籍も噂されていた角田裕毅の来季以降の契約について、レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏は来季以降も引き続き角田をRBに乗せる方針だとコメントした。

レッドブルの本拠地、オーストリアの地域紙である『KLEINE ZEITUNG』は、マルコ氏が「角田裕毅の立場は確立されている。それは明らかだ」と話していると報じた。

モータースポーツ専門メディア『THE RACE』によると、レッドブルはマックス・フェルスタッペンの相棒役を角田に務めさせる必要はないと考えていることに加え、レッドブル陣営がRBを育成チームとしてではなく、それ自体で強力なチームにしようとしていることも角田残留の理由の一つだとした。

また、同メディアは角田をキープすることについて、「角田は、元チームメイトで友人のピエール・ガスリーがアルファタウリ時代にレッドブルとの契約が残っていたのに、アルピーヌからのバイアウトを受け入れたのと同じ状況に陥っているのかもしれない。もしかしたらレッドブルの策略は、角田を契約し、バイアウトのためにお金を払ってくれる他のチームがいた場合に、彼を放出することなのかもしれない」とビジネス的な観点でも考えることができるとした。

しかし、短期的にはRBに留まることが角田にとって良い選択だともしており、「今のところ、RBは移籍候補のどのチームよりも明らかに優れている。角田は長く支援されてきたレッドブルに愛情を抱いており、明確な忠誠心を示している。角田はこれまで何度か、レッドブルが自分の目標をできるだけ早く達成するための最優先事項であることを強調してきた」とした。

そして、『KLEINE ZEITUNG』は角田の残留でRBのシート争いについては自動的に現ドライバーのダニエル・リカルドとリザーブドライバーのリアム・ローソンの戦いとなると綴った。

RBは現在のラインナップに満足しているとする一方で、マルコは、昨年リカルドの代役として仕事を果たしたローソンに今後もシートを用意せず、他のチームへ移籍されてしまうというシナリオはレッドブル陣営としても痛手だとしており、角田のチームメイトについてはまだ不確定だと続けた。

構成●THE DIGEST編集部

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