転院用自動車の車検切れ気付かず19日間使用 無保険走行62キロ、患者を3回搬送 鹿児島市立病院

 鹿児島市立病院で、患者の転院時に使う搬送車を車検切れのまま、3月23日から4月10日までの19日間運用していたことが7日、わかった。4回使用されたうち患者の搬送は3回だった。事故はなかった。

 同病院総務課によると、本年度採用した救命救急士の運転訓練後の点検で、車検証の有効期限が切れていることが判明した。車検満了日は3月22日。同日で自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)も切れており、無車検・無保険で計62キロ走行した。担当者が気がつかなかったという。

 同病院は、保有する全車両で車検証の有効期限を確認したが、他に車検切れはなかった。再発防止策として、車検満了日を車の運転席からわかる場所に貼り付けるなど管理を徹底する。同課は「今回の件を重く受け止め、車両の安全運転を徹底する」とした。

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