病院を受診するときは、大なり小なり痛みや不安を抱えていますよね。そんな時は、医療従事者の方から患者の気持ちに寄り添った対応をしてもらえると安心できます。しかし今回は、筆者の姉A子が出会った、患者の心を踏みにじるような態度の看護師たちのエピソードをご紹介します。
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腹痛で夜間診療を受診
数年前、A子は夜中に激しい腹痛に襲われました。
夫に連れられ近所の総合病院の夜間診療を受診したのですが、なんとその日は研修医しかいませんでした。
詳しい検査もできず、原因もよく分からないとのこと。
しかし、念の為レントゲンだけは撮ってもらえました。
看護師が患者の悪口を言い出す
レントゲンを撮っても、特に異常は見つかりませんでした。
それでもA子は我慢できないほどの激痛だったので、痛み止めを処方され、しばらくベッドに横になっていました。
A子が痛みに悶えていると、看護師たちの雑談が聞こえてきました。
すると「あの人、お腹痛いって言ってるけど全然異常なかったよね」「ただの便秘じゃない?」「ウケる〜」と明らかに、A子の悪口を言い出したのです。
他の患者に付き添っていた女性が、看護師に近づき……
A子はカーテン越しに看護師たちの会話を聞いていました。
お腹の痛みと、看護師たちから馬鹿にされた悔しさで、涙が止まらなかったんだとか。
しばらくすると、別のベッドに横になっていた男性に付き添っていた50代くらいの女性が、スッと立ち上がりました。
そして、看護師たちに近づき「あなたたちA高校看護科の卒業生ですよね」と声をかけたのです。
看護師たちは、女性の顔を見て「えっ」と小さな声を上げて、固まりました。
看護学校の教員が登場……!
続けて女性は、「ここの看護師長とドクターとも知り合いだから、お詫びもかねてあなたたちの振る舞いをしっかり報告させてもらいますね!」とピシャリと言ったのです。
看護師たちは、力なく「あっ。H先生。すみません」と謝っていましたが、後の祭り。
女性は厳しい顔のまま、看護師たちには何も言わずに、男性の付き添いに戻りました。
まとめ
実はこの女性は看護科の教員で、看護師たちは教え子だったのです。
女性の登場によって、看護師たちの患者に対する悪口は止まりました。でも本来なら、初めからそのような言動はしないでほしいもの。もちろん、大半の医療従事者は、患者にしっかりと寄り添ってくれる方々ばかりだと思います。そんな方々にお世話になった時には、しっかりと感謝を伝えたいですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子