「香川を訪れた人たちはどこへ行く?」県外からの観光客は15%増の約898万人!国際線増便でインバウンドに期待

去年(2023年)1年間に香川県を訪れた県外からの観光客は約898万人、去年より15%あまり増えた、という数字がまとまりました。その要因のひとつが高松空港の国際線増便などによるインバウンドの増加です。

香川を訪れた人たちはどこへ?どこが魅力?

観光客がほうきにまたがりジャンプして、空を飛んでいるかのような写真を狙います。

小豆島の道の駅オリーブ公園。「魔女の宅急便」の世界に入り込めると、この日も大人気でした。香川県を訪れるインバウンドの目的地のひとつになっている、小豆島です。

(韓国からの観光客)
「映画の主人公、キキになりたくてここに来ました。写真を撮りたくて」

(台湾からの観光客)
「いい天気なので、オリーブも有名なので。しょうゆソフトクリームも有名です。みんなソフトクリーム大好き台湾人です」
「いっぱいお金持ってる。どこでも買います。円安なのでいいよ」

高松空港の国際線は、就航・再開ラッシュです。

3月、台湾第2の都市・台中と高松を結ぶチャーター便が就航。実績を積み上げ、定期便開設を狙います。ベトナムからのチャーター便も、3月、期間限定で高松に。4月には春秋航空の上海線が運航を再開しました。

いま高松空港の国際定期路線はソウル・上海・台北・香港、あわせて週20往復。今月(6月)上海線がもう1往復増えるほか、7月は韓国・ジンエアーのソウル線が就航。2つの航空会社が乗り入れるダブルトラック化で、週14往復となります。

さて、香川県を訪れた人たちはどこに向かったのか…

4月。サクラが満開の栗林公園です。

(オランダからの観光客)
「とってもきれいだね」
「日本に来てよかったよ。こんなきれいなサクラが現実に見られるなんて」

(中国からの観光客)
「中国でもサクラはとても有名です」
(イタリアからの観光客)
「私たちの国にもサクラはあるけど、こんな花見の伝統はありません」
「食事が楽しみなの!うどん。私たちは食べるのも大好き」

やはり人気はさぬきうどん。そして遍路道にも外国人の姿がありました。さまざまな体験を求めて訪れるインバウンド。2011年から高松に乗り入れる春秋航空のワン総裁は香川の魅力をこう語ります。

「高松の宣伝をするときは必ず栗林公園の話をします。小豆島とか、私も直島も行きまして、非常に個人周りができる街、しかもところどころできれいに整備されていて、フリープランのお客さんには非常に回りやすい街」

2023年 4つの主要観光地を訪れた人の数は?

去年、主な4つの観光地を訪れた人の数は、栗林公園68万6千人、屋島63万1千人、琴平197万2千人、小豆島91万6千人です。
これらがインバウンドにも人気ということですね。

こんなランキングもあります。昨年、どの空港からインバウンドが日本にやってきたか。高松空港は9位。主要7空港は別格ですので、全国の中でも選ばれている、と言えますね。

今後の香川の可能性について、日本政策投資銀行四国支店に聞きました。

「大阪・関西万博と瀬戸芸が重なる2025年は、特に直島など、瀬戸内に多くのインバウンドが訪れることが見込まれる」

一方で課題のひとつは「香川県内を周遊してもらうためのアクセス」で、香川県内の移動が旅行者には不便、といった指摘があります。改善されれば、ますます香川に訪れやすくなりそうです。

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