小池都知事の “ぐずぐず態度” で急浮上「元女性キャリア官僚を後継指名」説…“実務型” として過去にも名前が

6月4日の都議会で小池都知事は何やら考え事を…(写真・長谷川 新)

7月7日に投開票される東京都知事選挙。立憲民主党の蓮舫参議院議員が立候補を表明し、ほかにも石丸伸二・安芸高田市長、タレントの清水国明、元航空幕僚長の田母神俊雄氏ら30人以上が立候補の意向を示している。

ただ、やはり気になるのは小池百合子都知事の意向。6月7日現在、出馬表明はされていない。

「当初は5月29日に都議会で出馬表明するとの情報が流れましたが、表明せず。同日は蓮舫氏が都議会で立憲民主党会派などに応援される様子が大きく報道されました。

6月4日にも都議会で自民党会派からの質問に答える形で表明するという予想もありましたが、それも外れました。7日の都知事定例会見に至っても、出馬への言及はありません」

今回の都知事選で、当初、小池都知事は自民党から支援を受けるとみられていた。しかし、ここ最近の首長選挙などで、自民は応援候補が連敗中だ。

「小池都知事の “ぐずぐず態度” からか、最近、永田町では『出馬を見送るのでは?』という声が聞こえてきます。

そして――あくまで噂レベルですが、急浮上したのが『小池氏が元厚労事務次官の村木厚子氏を後継指名する』という情報です」(永田町関係者)

村木氏といえば、厚生労働省の局長時代に郵便不正事件に関する冤罪で、2010年に無罪判決を言い渡されたことで知られる。

厚労省に復職し、2015年に退官した後は一般社団法人・若草プロジェクトを立ち上げたほか、現在は全国社会福祉協議会会長などを務めている。

「若草プロジェクトは、若年女性支援を目的としています。その活動で、東京都から女性等支援事業を受託しており、『小池都知事と村木氏が懇意なのではないか』と、ネット界隈で憶測が膨らんだようです。

また、村木氏は2013年、2016年の都知事選で、“実務型の候補” として、出馬が期待されました。その際は、いずれも知名度不足が指摘されましたが、今回、蓮舫氏に対するなら、実務型のほうが分がありそうな気配になっています」(同)

そこで、村木氏が会長を務める全国社会福祉協議会の秘書室に、後継指名の噂について見解を求めると、

「全国社会福祉協議会の立場で活動していますので、政治的な取材はお受けすることができません」

との回答だった。

6月12日に都議会は閉会するが、そこが小池都知事の出馬表明の「リミット」と見られている。

まさかの退陣はあるのか――。

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