海水浴場地震影響なし 県内9カ所、7月開設

  ●浜黒崎は今年も断念

 能登半島地震で石川県の内灘町以北の海水浴場の多くが今夏の開設を取りやめる中、富山県内では9海水浴場が7月上旬~中旬に例年通り開設されることになった。沿岸自治体によると、地震による海岸や施設の損傷は確認されていない。

 地震で大きな被害を受けた氷見市では島尾が11日、小境が中旬に開設される。市の担当者は「無事に営業できる状況で良かった。氷見の海を楽しんでもらいたい」と期待した。

 県内にある10海水浴場のうち、富山市の八重津浜と岩瀬浜で1日にトップを切って海開きが行われる。高岡市の雨晴と松太枝浜は7日、海老江海浜公園(射水市)と石田浜(黒部市)は13日、宮崎・境(朝日町)は中旬を予定している。浜黒崎(富山市)は遊泳エリアに消波ブロックが埋まっているため、昨年に続き、今年も開設されない。

 石川県では7日までに、内灘町が能登半島地震からの復旧・復興を優先するため人手を確保できないとして内灘海水浴場の開設を断念した。内灘以北では奥能登を中心に計7カ所の海水浴場が海岸隆起や施設の損傷を理由に開設を見送ることを決めている。

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