米、数年中に戦略核兵器配備拡大の可能性も=政権高官

[ワシントン 7日 ロイター] - 米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)の高官プラネイ・バディ氏は7日、米国が増大する敵国からの脅威抑止に向け「今後数年以内に、戦略核兵器の配備拡大を余儀なくされる段階に達する可能性がある」という認識を示した。米軍備管理協会での演説で語った。

米国が引き続き国際的な軍備管理・不拡散体制にコミットしている半面、ロシアは2026年に失効する新戦略兵器削減条約(新START)の後継条約を巡る協議を拒否しているほか、中国も自国の核兵器増強に関する協議に応じていないと指摘した。

ロシアのプーチン大統領は5日、外国メディアの上級編集者らとの対話で、ロシアが核兵器を使用しないと西側諸国が想定するのは間違いだと述べ、米国とその同盟国を射程圏内に通常型ミサイルを配備することを検討していると語った。ただ、7日には、核兵器の使用は現時点で不要という認識を示した。

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