テニス=全仏オープン、アルカラスとズベレフが決勝へ

[パリ 7日 ロイター] - テニスの四大大会第2戦、全仏オープン(OP)は7日、パリのローランギャロスで男子シングルス準決勝を行い、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が決勝に進んだ。

全豪王者で第2シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦したアルカラスは、第1セットを2─6で落とし、続くセットは6─3で取り返したものの、第3セットを3─6で落とす。しかし、第4セットを6─4で奪って五分に戻すと、最終セットを6─3で制し、4時間強に及ぶフルセットの熱戦を制した。

アルカラスは全仏で初の決勝進出。ウィンブルドン選手権、全米オープンの優勝経験があり、21歳で芝コート、ハードコート、クレーコートと3つのサーフェス全ての四大大会決勝に進んだ男子最年少選手となった。

アルカラスは記者団に「世界最高選手の1人になりたいのなら、ロジャー(・フェデラー)、ノバク(・ジョコビッチ)、ラファ(エル・ナダル)、(アンディ・)マリーのように、どのサーフェスでもいい選手にならないといけない。ベストプレーヤーはあらゆるサーフェスで成功してきた」と語った。

ズベレフは第7シードのカスパー・ルード(ノルウェー)と顔を合わせ、2─6、6─2、6─4、6─2の逆転勝ち。4年連続で全仏ベスト4敗退だったズベレフは腹部の調子が悪かったというルードを退け、オープン化以降で史上2人目のドイツ人ファイナリストとなった。

試合後、ズベレフは「グランドスラムで勝ち進んで優勝するには、困難を乗り越え、多くの浮き沈みを乗り越えないといけない。決勝に進めて、優勝に向けた最高の機会をつかむことができてうれしい」と喜びを口にした。

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