学習院と距離を置いてきた悠仁さまに回帰の兆し…学習院大学進学も視野か【秋篠宮家の学校選び】

幼稚園から中学校までお茶の水女子大付属に通った悠仁さま(代表撮影)

【秋篠宮家の学校選び】#17

「そうなればうれしいことはうれしいが」と言葉を濁すのは学習院大の文系教授。一般入試ではなく、そのために設けられたような時限的な特別ルールで超進学校の筑波大付属高校に入学した悠仁さま。3年生になり大学選びの予想でも東大一色になりつつある中、学習院大も視野に入れ始めたとの報道が一部で出ている。

同教授はこの情報を歓迎しながらも「秋篠宮家のプライドが許さないだろう」と懐疑的。「これまで袖にしてきて、今さら学習院を選ぶのは屈辱的ではないか」というのだ。

秋篠宮家が皇室御用達の学習院を回避したのは眞子さんが最初。学習院女子高校からAO入試(現総合型選抜)で国際基督教大(ICU)に入学。次女・佳子さまも学習院大を中退してAO入試でICUに入った。悠仁さまは途中まで学習院だった姉2人と違い、幼稚園からお茶の水女子大付属。一度も学習院での学園生活を経験していない。「ここまで避ける理由がわからない」と前出の教授は嘆くが、これは関係者の多くが共通して抱く疑問である。

「秋篠宮さまと紀子さまが出会われた場所でありながら、お2人から学習院への思いは感じられない」と話すのは宮内庁OBだ。学習院離れの理由として挙げられるのは愛子さまの初等科2年の時に起こった不登校騒動。秋篠宮家は学習院に対する不信感を強めたとされるが、眞子さんがICUを受験するのはこの一件が発覚する前である。

「眞子さんの受験は両親の許可を得てのもの。秋篠宮さまは子どもの自由意思を尊重する考えの持ち主ながら、慣習を破るには相当な覚悟が必要だったはず」

眞子さんがICUに入学した10年4月、悠仁さまもお茶の水女子大付属幼稚園の3年保育に入園している。

■「幼稚園に3年保育がなかった」以外の飽き足りなさとは

「秋篠宮さまたちは3年保育を希望していたのですが、学習院には2年保育しかなかった。しかし、それは表向きの理由に過ぎず、学校の在り方そのものに見切りをつけていたのでしょう。ご自身の経験から飽き足りなさを感じていて、もっと高い水準の教育を受けさせたいとの気持ちがあったようです」(宮内庁OB)

ただ、秋篠宮家の学習院離れの決断が波紋を呼ぶのは必至だった。それでも踏み切ったのは、先鞭をつけた皇族がいたからだ。高円宮家長女の承子さまである。学習院女子大在学中に英エディンバラ大に留学。その後、学習院女子大を中退し、エディンバラ大の本科生となった。08年には同大も中退すると早稲田大に入り直した。

「承子さまが新たな道を切り開き、皇族だからと学習院に縛られる必要はないとの勇気を秋篠宮家に与えた」(皇室記者)

ただ、予想される東大推薦入学への道はそう簡単ではなさそうだ。週刊文春(6月6日号)は秋篠宮家が特別扱い批判を非常に気にしていると報じた。こうした報道一つ一つが秋篠宮家への重圧となっているだけに、悠仁さまの進学先候補としてにわかに学習院大に注目が集まっている。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

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