【今陽子さん・72歳】目標とする歌手・女優の先輩とは?「できれば90歳まで現役で歌えたら」

「歌は私のすべて」と語る今陽子さん。その礎となった存在とは?

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PROFILE
今 陽子さん

こん・ようこ●1951年、愛知県生まれ。
66年から作曲家・いずみたく氏に師事し、67年に歌手デビュー。68年、ピンキーとキラーズを結成し、デビューシングル「恋の季節」が大ヒット。
81年には単身で渡米、ニューヨークで歌・ダンス・語学などを学ぶ。
帰国後は歌手活動の他、ドラマや舞台などでも活躍。
オフィシャルブログ「This is my season」https://ameblo.jp/yoko-kon/

歌は私のすべて。その礎となったのがザ・ピーナッツの存在です

1968年にピンキーとキラーズを結成すると、デビュー曲「恋の季節」がミリオンセラーに。テレビ出演の声がかかり、バラエティ番組「シャボン玉ホリデー」や音楽番組「ザ・ヒットパレード」などで、ザ・ピーナッツとご一緒させていただきました。

ザ・ピーナッツは愛知県出身の双子デュオ。同郷の先輩であり、憧れの存在でもありました。まず、とにかく歌がうまい! 双子の歌手はたくさんいますが、私はやっぱりザ・ピーナッツが天下一品だと思います。そんなお二人にかわいがっていただいて、「シャボン玉ホリデー」ではフィフス・ディメンションやカーペンターズなどを一緒に歌わせていただきました。

ザ・ピーナッツの歌は全部好きですが、特に印象深いのが「私と私」。ザ・ピーナッツ主演の映画、『私と私』の主題歌でした。実はこれ、あまり知られていない作品。映画のDVDをずいぶん探しましたが、見つかりませんでした。『モスラ』はいっぱいあるのに……。『モスラ』のようにメジャーではないけれど、映画も歌も私にとってはザ・ピーナッツの名作の一つです。

他にも「恋のバカンス」「恋のフーガ」「ウナ・セラ・ディ東京」……ザ・ピーナッツなら全曲歌えます。2022年の「歌手生活55周年 アニバーサリー・ライヴ」では、元Winkの相田翔子ちゃんがゲスト出演してくれて、ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」を一緒に歌ってくれたのが楽しかったですね。

歌は私のすべて。つらいこと、苦しいこと、悲しいこと、どんなことがあっても、歌っていれば不思議と心が和らぐ。その礎となったのがザ・ピーナッツの存在です。

私はあと3年で歌手生活60周年。少し上には中尾ミエさんや前田美波里さん、さらに90歳の草笛光子さんや黒柳徹子さんなど、目標となる先輩のいることが大きな力になっています。そして私のことを慕い、追いかけてくれる後輩たちもいる。だから私も頑張れるだけ頑張って、できれば90歳まで現役で歌えたらいいなと思っています。

ザ・ピーナッツ「私と私」

1959年にデビューし、バラエティ番組「シャボン玉ホリデー」などで人気を集めた双子デュオ、ザ・ピーナッツ。62年に公開された映画『私と私』では二人が主演し、同名タイトル曲「私と私」が主題歌となった。

ピンキラのすべてがここに!『ピンキーとキラーズ大全』

ピンキーとキラーズのデビュー55周年を記念した『ピンキーとキラーズ大全』が発売中。ヒット曲はじめ、アルバム未収録曲やドラマや映画のテーマソング、CM曲など激レア音源までを収めた決定盤。全103曲のCD4枚と、秘蔵映像や新録MVを収めたDVD1枚を豪華ボックスに。今さんによる楽曲解説を含む124ページのブックレットつき。

キングレコード 1万5000円

※この記事は「ゆうゆう」2024年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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