アンヘル・カブレラがついにアメリカ入国査証をゲット 米国内のトーナメントで復帰!

アンヘル・カブレラがついに米国内で復帰(撮影:GettyImages)

アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)がついに米国内で復帰した。ウィスコンシン州マディソンで開催されているPGAツアーチャンピオンズ、アメリカンファミリー・インシュランス選手権(6月7~9日)に参戦、初日は73の1オーバーで43位につけた。

元ガールフレンドへの暴行などの罪で2年半の実刑判決をうけたカブレラは、母国アルゼンチンで服役。昨年8月に仮釈放となっていた。2007年全米オープン選手権、2009年マスターズ・トーナメントと2度のメジャーチャンピオンに輝いたカブレラはトーナメントに復帰、昨年12月には初の実戦となるアビエルト・デル・リトラル(アルゼンチン)で開催されている「ザ・コーストオープン」に参戦。刑期を終えたことでPGAツアーからの出場停止も解かれ、今年2月にはモロッコで開催されたPGAツアーチャンピオンズ「ハッサンⅡトロフィー」に出場した。

しかし、アメリカに入国するための査証が発給されず、歴代チャンピオンとして出場資格のある4月の「マスターズ・トーナメント」に参戦することは叶わなかったが、晴れて査証の発給を受けたカブレラはついに米国へ入国。米国開催の試合は2021年9月、ペブルビーチ・ゴルフリンクスでの「ピュア・インシュランス選手権以来」と実に3年9カ月ぶりとなった。

現在54歳のカブレラは、首位から5打差ながらも「すごく良い感触。ゴルフをするのが大好きなんだ。良いショットもたくさんあった。簡単なミスショットもしてしまったけれど、全体的にはとても良い。一緒に回ったスコット・マッカラン、スコット・ダンラップとも良い時間を過ごせた」と満足げ。「ここからまた新しいゴルフが始まる。すばらしい未来が待っている」と話した。(文・武川玲子=米国在住)

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