147センチの滝原未菜美がマイナビネクヒロデビュー 24歳の初挑戦「プロを目指す人間だったら…」

滝原未菜美がツアーデビュー(撮影:藤井孝太郎)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第7戦 CREATION LADIES CUP 事前情報◇3日◇葉山国際カンツリー倶楽部(神奈川県)◇6474ヤード・パー72>

昨年の身体測定で、身長は147.8センチ。そんな新人がマイナビ ネクストヒロインツアーに初出場する。プラチナ世代にあたる2000年生まれの滝原未菜美だ。

成田美寿々らを輩出した拓殖大学紅陵高出身。卒業後は国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」が行われるカメリアヒルズCCでキャディの仕事をしながら練習に励んでいる。ただ、その大会の週は「基本はお休みにさせてもらっているんです。試合のタイミングがプロテストの時期なので練ランが入ったり、こういう試合(ツアー外競技)にも出させてもらっているので、1日でも休みがあるとつけないので…」。

とはいえ、1度だけ、トーナメントキャディを務めたことがある。ハウスキャディとして田中瑞希のバッグを担いだ。「一緒に回っているプロからは『姉妹?』と言われたことは確かにあります(笑)」となんとなく雰囲気も似ているように感じるが、田中も151センチと小柄なことから「身長も同じくらいで、すごく勉強になりました」と振り返る。

得意クラブはドライバー。「身長が低い中でもダイナミックに思いっきり打てるプレースタイルを見てほしい」。平均は230ヤードほどで2打目はユーティリティを握らされることも多いが、「わざわざ乗せる必要もない。パーを取るホールと狙っていくホールを分ければ、アンダーも出てくる」というのが信条。「うまくいっていればの話ですけど(笑)」と笑うが、もちろん、初出場での上位フィニッシュを目指している。

「プロを目指すのも、どこかで切り替えないといけない年になる。区切りですかね。マイナビさんの試合で上位に行ったり、それを力にプロテストに合格できればいい。実践を積み重ねたくて登録しました」と、今季から同ツアーの門を叩いた。「カメラの前で、第三者の方に見てもらって、たくさん応援してもらえる。プロを目指す人間だったら、いろんな人に背中を押してもらえる選手になれればもっと大きくなれるんじゃないかと」。そんな思いも胸に秘めている。

「初めてのマイナビなので優勝はしたいですけど、まずは楽しく、自分のゴルフができるように頑張りたいです」。小さな“大型新人”のダイナピックなプレーに注目したい。(文・笠井あかり)

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