井浦新、米国撮影後にコロナ初感染 一人ぼっちを経験「誰もいないところで隔離状態」

公開記念舞台あいさつに登壇した井浦新【写真:ENCOUNT編集部】

「朝・昼・晩の料理を永遠と…」と回想

俳優の井浦新が8日、都内で行われた主演映画『東京カウボーイ』の公開記念舞台あいさつに登壇した。米国現地での撮影後、「1週間、誰もいないところで1人で隔離状態」になったと明かした。

同作は、米国で約2週間撮影し、その後に日本での撮影を実施。井浦は「その間がだいたい10日間くらい空いていた。仕切り直しで、(米国人のスタッフなどは)撮影が終わって、それぞれの家に戻っていった。僕も撮影が終わって2日後に『日本に帰ろう』となった」と話し、「2年前の日本はまだまだコロナ禍で、日本に帰るためにはいろんな検査が必要で、いろんなパスが必要で大変だった」という。

そこで「帰るために(米国現地の撮影現場などの)近くのクリニックに行って、陰性証明をもらいに行ったら、見事に陽性だったんですよね(笑)」と明かし、「初めてコロナに感染したのが、アメリカでのその1回だけ。『なぜこのタイミングなんだ!?』というときに」と再び笑った。

次いで「本当に面白かったのが、モンタナ(の撮影現場)に作っていた『東京カウボーイ』の事務所というか、プロダクションが皆解散して、誰1人いなくなった。空っぽになっているところに、本当に僕1人。そこから1週間、誰もいないところで1人で隔離状態(笑)。いや~、すごい経験」と述懐。周囲から「『東京カウボーイ2』みたい」とツッコまれた。

隔離生活が始まると「ず~っと部屋の中で、朝・昼・晩の料理を永遠と作っている(笑)」。「でも10日後には日本での撮影があった。監督やプロデューサーたちは『どうしよう』となって、皆大慌てだった」と振り返った。

舞台あいさつには、主人公の恋人マスダ・ケイコ役も務めた藤谷文子、音楽を担当したチャド・キャノン、マーク・マリオット監督も出席した。

同作を手がけたのは、『男はつらいよ』の現場経験もあるマーク監督。脚本はNetflix『忍びの家House of Ninjas』の脚本監督で話題のデイヴ・ボイルと、平成『ガメラ』シリーズ3部作やミシェル・ゴンドリー監督『TOKYO!/インテリア・デザイン』主演などを経て、現在は米国を拠点に脚本家としても活躍する藤谷が共作。米モンタナの牧場を舞台に、効率至上主義のサラリーマンのサカイ・ヒデキ(井浦)がカウボーイ文化に触れて人生を見つめ直すヒューマンドラマ。ENCOUNT編集部

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