山本由伸が初先発でヤンキース打線を圧倒 注目のジャッジは「大きかったです」

ヤンキース戦で快投を見せた山本由伸(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースの山本由伸投手(25)は7日(日本時間8日)に敵地ニューヨークでのヤンキース戦に先発し、7回を投げ2安打無失点、7三振2四球と好投したが、勝敗は付かなかった。打者25人にメジャー移籍後最多の106球。フォーシームも米最速の98・4マイル(約158・4キロ)をマークした。防御率3・00。チームは延長11回、2―1で勝った。

真向勝負で8連勝と好調なヤンキース打線をねじ伏せた。2回二死にグリシャムに右前打を許した以降、安打は許さず。許した走者も6回二死からジャッジに四球を与えただけだった。注目のジャッジとは3打席対決し、左翼線二塁打、遊ゴロ、四球だった。FAで移籍候補に挙がっていただけに、初回に大ブーイングを浴びたが、投球で沈黙させた。試合後の山本の一問一答は以下の通り。

――チケット売り切れのヤンキー・スタジアムでの登板はどうだったか

「試合中の雰囲気も素晴らしかったですし、球場も素晴らしかったですし、すごく良かったです」

――球速がすごくいつもより出ていたが、やはりアドレナリンが出ていたか

「いや、ほんとにいいフォームで投げられて、しっかりと体重の乗ったボールを投げられたかなと思います」

――今日みたいな球速は普段出ていないが、セーブしているのか

「いや、ほんとに今日はいいフォームで投げられたので、しっかり力を出せたと、はい、いうことです」

――ああいう球速が出るのは、メカニック的にフォームを変えたのか

「いや、ただ、いいフォームで投げられたので、力が出せたと思いますし、どの試合も同じ気持ちで、はい、投げてます」

――今日の試合は、10月のプレーオフのテスト的な雰囲気があった感じか

「いつも通りの気持ちでマウンドに上がりました。はい(笑い)」

――日本からこちらに来るきっかけというか、こういうところで投げたいという思いがあったと思うが、今日のゲームの中でそれを感じていたか

「そうですね。このメジャーの試合で投げられるっていうことをすごく喜びに感じていますし、今日やっぱりドジャース対ヤンキースということで、いつもよりも注目度がある試合っていうのは感じてました。どの試合も全力で投げてますし、今日もしっかり試合に集中して投げられたので、はい、いい結果につながったと思います」

――ヤンキースは去年のFA交渉で契約の可能性が高いと言われたが、今日何か考えたか

「そうですね。ほんとに素晴らしいチームだというのは、すごく…、ミーティングだったり、そういうのをしていただいて感じましたし、はい、そうですね。試合に入るといつも通りの気持ちで、そういった交渉していただいたチームも、何チームかありますけど、どのチームと投げる時も、試合に入ったらほんとにこう、同じ気持ちで、はい、落ち着いて投げていこうというように思ってます」

――高めの使い方が課題のところがあったが、スタントンなど手応えあったか

「そうですね。高めの狙うコースと高さだったりは割とこうイメージできてきてるというか、少しずつ上達してきてるんじゃないかなと思います」

――MLBに来てからベストに近い自分だったということはあるか

「そうですね。ほんとにこう、いいフォームで投げられたので、しっかり投球に集中できましたし、その良いフォームっていうのはコントロールにも繋がりますし。はい。すごく良かったかなと思います」

――リーグが違うがヤンキースのような好調な強力打線をきっちり抑えたというのは、今後に繋がる。自信になるようなものがあるか

「そうですね。打線がすごくいいのは試合前から分かってましたし、ほんとにこう 落ち着いて投げることに集中して、今日はいいパフォーマンスが出せたので、これからこういういいピッチングできた時のいいところをしっかりキープして、いい調子で投げていけたらと思います」

――ジャッジとの3打席を振り返って思うこと。

「最後の打席とかは、やっぱ 甘く入らないようにと、ちょっと意識しすぎてフォアボールになってしまいましたけど。 ヒットも打たれましたし、すごく良いバッターだったと思いますね」

――やっぱりでかい?

「はい、大きかったです(笑い)」

――ロバーツ監督とハグの時はどんな気持ちだったか

「最後?えーと、強いな、と思いました(笑い)

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