【エプソムC/穴ライズ】前日“8人気”以下の妙味 「距離適性が強み、前走内容がここまでフロック視されるなら……」

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第41回エプソムC(GIII、東京芝1800m)は、国際GI馬エイシンヒカリなどを輩出した出世レース。今年も秋以降の活躍が楽しみな馬が集結した。

本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに、エプソムCの穴馬候補をピックアップ。ここでは「シルトホルン」を取り上げる。

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■シルトホルン

前走のメイSは、マイペースの逃げから直線でも持ち前の渋太さを見せて、勝ち馬プレサージュリフトからアタマ+クビ差の3着。昨年5月の1勝クラスで挙げた勝利以来、待望の勝ち星とはならなかったが、久々に複勝圏入りで復調をアピールしている。

これまで重賞勝ちがなく、オープン特別でやっとというイメージだが、もともとは昨年のラジオNIKKEI賞2着の実績馬だ。当時はレーベンスティールに先着を果たし、次走の毎日王冠で古馬を撃破する勝ち馬エルトンバローズとも僅差の接戦。このポテンシャルを踏まえれば前走はフロックでなく、万全なら今回も互角以上の走りが期待できそうだ。

自分のリズムを守れればハナには拘らないタイプで、すんなりポジションに収まれば簡単には止まらない馬。前回と同じ1800mはベストな印象で、10番枠スタートもレースがしやすそう。展開次第で妙味ありと見た。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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