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鹿児島県奄美市名瀬大熊町で、街路樹200本に着生させたコチョウランが見頃を迎えている。白やピンクの花が連なり、街を華やかに彩っている。6月半ばまで楽しめる。
近くの重田茂之さん(75)が6年前、自宅前の木に植え付けたのがきっかけ。ホームセンター「ビッグツー」(本部・鹿児島市)などを営む地元出身の藤茂喜代表(82)の目に留まり、同社から無償や低価格で苗を提供してもらった。
重田さんを中心に町内会有志が、木1本に2~4株ずつ計600株余りを着生させた。栄養剤や肥料を散布したり、風で茎が折れないようひもで固定したりして手入れを欠かさず、今年は例年より多く開花した。
重田さんによると、コチョウランの原種は着生植物で、「植木鉢で育てるより生き生きとしている」という。「わが子のように大切な存在。今後は地域を巻き込んで管理できたら」と笑顔を見せた。
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