猫の耳はとってもおしゃべり!『耳の向き』でわかる6つのキモチ 倒れるほどにご機嫌ななめ?

1.平常心の状態

猫の耳が「本来の形」でキープされているときは、猫が平常心でいることの証です。

猫種にもよりますが、生まれもった耳の形(三角の形)のまま頭の上にチョコンと乗っかるような場合は、普通の心理状態のとき。

ただし、耳に力が入っていると、なんらかの感情が働いている可能性があるので、力んでいないことが平常心を見分けるポイントとなります。

2.嬉しい

耳が真正面に向いている場合でも、耳がピンッと立っているような場合は嬉しいときです。おやつをもらえるときや、飼い主さんが帰ってきたときなどにもよく見られます。

また、嬉しいとき以外にも甘えたいときや撫でてもらいたいとき、遊んでもらいたいときにも、猫の耳はピンと立ちます。

3.情報収集中

猫の耳は180度動かすことができ、しかも左右で違う動きをすることもできます。

猫はよく、顔の向きとは違う方向に耳を傾けていることがありますが、これは情報収集をしているサインです。耳の向く先に気になる音が聞こえたり興味のある事柄があったり、様子をチェックしていると考えられます。

4.リラックス中、脱力中

耳がやや外側に向いている場合でも、力が抜けているような雰囲気の耳はリラックス中です。

ゆったりとしている心理状況のときは、耳の力も抜けて脱力しています。眠そうなときや日光浴をしているときなどによく見られます。

5.怒っている

猫が耳を後ろに反らすときは、怒っているときです。猫の耳は後ろに反らすことで「平ら」に見えることがあり、イカのヒレに似ていることから「イカ耳」と呼ばれることもあります。また「イカ耳=怒る耳」と解釈する人も多いものです。

そんな「イカ耳」は、怒る以外にも「不愉快」や「不快」「拒絶」といったネガティブな状態も表わしています。

そのため、猫がイカ耳をしているときには、無理に撫でたり近づいたりしないようにしましょう。

6.怖い

「イカ耳」と似ていますが、猫が耳の穴に蓋をするような感じで耳を下げているときは、「怖い」という恐怖心をあらわしています。「怒る」というよりは、恐怖や不安、緊張といった感情です。

自宅に来客があったときや警報器やサイレンの音が聞こえてきたときなどによく見られ、ネガティブな感情を抱いているのがわかります。

まとめ

今回は、「耳の向き」でわかる猫のキモチについて解説しました。

猫の耳は、キモチがネガティブになるほど角度が下がり、ポジティブな場合は立っている傾向のようです。また、意識を集中したり緊迫感があったりするほど、耳にも力が入ることもわかりました。

猫の耳が力んでいると感じるときには攻撃してくるおそれもあるため、無理に近づいたり触ったりすることは控えましょう。

『猫の感情は目やしっぽに表われる』とされていますが、耳を見ても猫の気持ちがわかるものです。猫が目を閉じて寝転がっていて目やしっぽが見えにくいときは、耳だけでも猫の気持ちを推測することができますよ。

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