石川遼「よく3ボギーで収まった」 終盤崩れて首位争いから後退

前半終えた時点ではトップと1打差の位置にいた(撮影/高藪望)

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(8日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)◇晴れ(観衆7013人)

出場11回目になる今大会での初優勝が、最終日を前に今年も少し遠のいた。15位から出た石川遼は、終盤の3ボギーで失速して首位に5打差の通算5アンダー16位。「なかなかバタバタだった。よく3ボギーで収まったな、というくらいの内容になっちゃいました」と振り返った。

この日は「70」にとどまった(撮影/高藪望)

前半はボギーなしの3バーディを奪い、9番を終えて首位と1打差に迫った。出だしの1番から2打目を3mにつけてバーディを奪い、2番(パー5)はグリーン手前バンカーから3オン。上からのミドルパットを決めて連続バーディで滑り出した。

苦戦を強いられたのはフェアウェイキープ率35.714%(5/14)と全体51位のティショットで、粘れた要因はグリーン上。「ロングパットやミドルパットのタッチが合っているので、この位置にいられる」。長いバーディパットを残す場面も2パットで納め、14番までスコアを崩さなかった。

15番(パー5)は、3Wのティショットを左に曲げてボギー。池越えの2打目が残る難所の17番、最終18番も続けてスコアを落とし、「ちょっとキツかった」とショットのミスを悔やんだ。

難関17番は1打目を左ラフに入れてボギー(撮影/高藪望)

終わってみれば4バーディ、3ボギーの「70」。「いままでいい成績が残せていないので、一日2アンダーが精いっぱい」と話す。4打差までに15人がひしめく混戦の状況を、「優勝はかなり難しい」と捉えている。今大会の自己ベストフィニッシュは2010年の15位。それでも「このコースは最後まで何が起きるかわからない」と諦めず、最後の一日を迎える。(茨城県笠間市/谷口愛純)

この日はショットに苦戦 なかなかフェアウェイから打てず(撮影/高藪望)

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