「急な方針発表のタイミングに唐突感」水泳など9競技取りやめ全中の規模縮小に日本水泳連盟が見解

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日本中学校体育連盟(中体連)が2027年度から全国中学校体育大会(全中)の規模縮小を目的に、水泳や体操などを実施しないことを決めたことを受けて、日本水泳連盟は8日に文書で見解を示した。日本水連は「中学生選手にとって唯一の中学チャンピオンシップ大会でもある全中大会は、高校進学に当たってのキャリア形成においても重要な機会であり、この令和9年度以降の開催については慎重なる検討が必要であると考えております」とした。

日本水連によると、全中大会の方針について中体連から最初に打診があったのは3月21日。27年度以降も継続を前提として開催方法案について中体連に質問をしていた段階だったとしており「今回の急な方針発表のタイミングには唐突感を持ちながら諸対応をしているところ」としている。近く加盟団体のリモート会議を計画しているといい、今後の方向性を協議する機会を持つともした。

中体連は規模の縮小を8日に発表。3日間以内での開催を目標とし、参加者数や開催経費とも現在からの3割減を目指す。水泳の他に実施されなくなるのはハンドボール、体操、新体操、ソフトボール男子、相撲、スキー、スケート、アイスホッケー。開催地との契約の関係でスキーは29年度まで実施される。

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