FC町田ゼルビアを首位に導く黒田剛監督の凄さとは? 藤尾翔太と平河悠が明かす“言語化の魔力”

今季J1リーグでFC町田ゼルビアを首位に導いている黒田剛監督。この指揮官の凄さとは何か。この問いに、FWの藤尾翔太は次のように答えてくれた。

「徹底することが増えました。ボールを取られてからの切り替え、奪ったあとの動き出しは分かっていても身体が動かない時がありますが、その部分を黒田監督になってからは皆がよりやるようになりました」

ひとつの決まり事として徹底的にやる。そうした意識を選手たちに植え付けたところが黒田監督の凄さだと、藤尾は言いたいのだろう。

藤尾と同じパリ五輪世代の平河悠は「選手の力を100パーセント引き出すマネジメント力や言語化する能力が凄い」と話していた。

黒田監督の言葉は、藤尾曰く「分かりやすい」。

「結構シンプルなことを言う場合が多いので、選手たちに分かりやすく伝わっています」

言語化の魔力と言うべきか、いずれにしても、頭の中で思い描いているものを理路整然と口に出して伝えられる能力は黒田監督の強みのひとつだろう。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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