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山の斜面に1340枚の田が重なる三重県熊野市の「丸山千枚田」で8日、豊作を願い、あぜ道に置いた千本以上のろうそくに火をともす「虫おくり」が行われた。
元々は農家の人たちがたいまつや太鼓、かねなどを持ってあぜ道を練り歩き、火と音で田の害虫を追い払う儀式で、丸山千枚田では1950年ごろまであった。2004年に近くを通る熊野古道が世界遺産に登録されたのを記念し、住民らが地域イベントとして復活させた。
午後7時ごろ、棚田近くの神社から住民らの行列が出発。子どもたちの「虫送り殿のお通りだい」のかけ声が棚田に響いた。