「ウェットでもドライでも自信がある」角田裕毅、カナダGP初日8番手に好感触! 雨中の走行で「良いトレーニングと勉強の機会になった」

F1第9戦のカナダ・グランプリが開幕し、6月7日には「ジル・ヴィルヌーブ・サーキット」で2度のフリー走行(FP1、FP2)が実施された。

悪天候の中で迎えた初日、FP1では強い雨の中で走行機会は限られ、ここまでの好調を維持しているビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅も9周回止まりで、ベストタイムは全体12番手の1分28秒723。続くFP2もウェットコンディションとなったが、ここでは22周を走行して1分16秒951で8番手につけている。

2つのセッションを終えて後、彼はチームの公式サイト等を通して、「チームとしては、今日は良い1日になりました。僕に関しては、まだ改善すべき点が幾つかありますが、全体的には様々なコンディションの変化があったので、とても楽しい1日でした」とポジティブに振り返り、以下のように続けた。

「特に、ウェットコンディションでのインターミディエイトタイヤを履いてのドライビングは、今季あまり濡れた路面での走行がなかったので、良いトレーニングと勉強の機会になりました。データ収集も上手くいきました。ドライバーそれぞれ異なることをしていたのは知っていますが、我々のペースを見ていると悪くはない位置にいると思います」

「雨でも上手く走れたと感じているので、ウェットでもドライでも自信があります。これまで同様に、改善すべきことは幾つかあるし、中団グループは依然として非常にタイトですが、ここまでのレースでやってきたことをここでも継続し、幾つかの部分を細かく調整して、今後に向けて良い状態に仕上げていきます」

チームメイトのダニエル・リカルドも良いパフォーマンス(FP1は11番手、FP2は5番手)を発揮したこともあり、RBは「みんないい感じだ!」とSNSに投稿し、レーシングディレクターのアラン・パーメインも「今日は良い1日だった。両ドライバーも車に満足している。他のチームと同様、ドライとウェットの両方のコンディションで走行し、両セッションでフルウェットではなく、インターミディエイトを使用したが、満足している。車とその基本セッティングも良好だ」とのコメントを残している。
フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は、「RBの両ドライバーにとって、モントリオールでの初日は良いものとなった。リカルドはFP2で心強い5番手入りを果たし、角田もこの日の結果には満足している」と報じた。
同メディアによれば、今GP開幕前に角田は「(ここまで)ポイントを獲得し続けることができて良かったです。チームの大きな努力がなければ、これは達成できなかったでしょう。彼らに敬意を表します。そして、自分自身の出来にも満足しています。我々にとって、ポイントを獲得することは非常にポジティブなことであり、これからもレースごとにそれを続けていき、7位(ハース)との差を広げていきたいです(6位のRBとは17点差)」と意気込みを示しているが、4戦連続の入賞に向けて好スタートを切ったと言えよう。

構成●THE DIGEST編集部

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