「皆さん大好き!」チーム2位16得点・高橋藍の爽やか回答に会場大絶叫! パリ切符目指す女子にも「必ずエネルギーを送って」と懇願【ネーションズリーグ】

若きエースの大胆告白に会場が狂喜乱舞した。

男子バレーボールの「ネーションズリーグ(VNL)」福岡大会は6月8日、予選ラウンド第2週の最終戦を迎え、世界ランク5位の日本代表は同6位のスロベニア代表と対戦し、セットカウント3-1(25-23、19-25、26-24、25-21)で勝利を収めた。連日熱烈な応援を背に躍動した日本男子は地元開催を3勝1敗で勝ち越し、18日からフィリピン・マニラで開催される予選ラウンド第3週に弾みをつけた。

日本はスタメンに復帰したオポジットの西田有志が大爆発。左の大砲は、第1セットから速く強烈なスパイクを次々と相手コートに叩き込み、終わってみればチーム最多26得点の荒稼ぎ。サウスポー・エースがMVP級の活躍を見せた。

だが、剛打の西田だけではない。石川祐希とともに、アウトサイドヒッターとしてスタメンに名を連ねた高橋藍も躍動。第1セットは2本スパイクをぶち抜くと、19-19の同点に追い付く破壊的なサービスエースを射抜く。一方、守備ではコート外まで体を投げ出してレシーブ。粘り強くボールをつなぎ、最後は西田の鬼神スパイクに結びつけるビッグプレーが飛び出した。

さらにデュースの接戦となった第3セットは、必死の守備から最後は高橋がネット際のボールを押し込み、26-24で日本が競り勝ち。西田に次ぐチーム2位の16得点をマークし、攻守で殊勲の活躍。世界ランクで、ひとつ下に迫っていたライバルを蹴散らす価値ある勝利に貢献した。
試合後の場内インタビューでは、冒頭から元気いっぱいに「皆さん、ありがとうございます!」と感謝を述べた。今大会6戦6勝と勢いに乗るスロベニア相手に一歩も引かず、初めて黒星をつけたことに興奮を隠せず、「もう皆さんのエネルギーがすごい。今日も勝つことができた。本当に感謝してます」と笑顔。続けて、「五輪に向けて、いい戦いになりました。必ず五輪でも相手になってくると思いますし、今日まず勝つことができて五輪に自信になりました」と、かなりの早口でまくし立て激闘を振り返った。

来週12日からは同じ会場で、パリ切符を懸けたラストチャンスに臨む女子日本代表の戦いが始まる。「皆さん、ここで男子が勝ったように、女子の皆さんにも必ずエネルギー、エナジーを送ってください。お願いします!」と男女アベックでの五輪出場に向けて、引き続き熱い声援をファンに呼びかけた。

最後に、西日本総合展示場(福岡・北九州市)を連日超満員にしてくれた観客へのメッセージを求められると、「皆さん大好きです! ありがとうございます!」と爽やかな表情で話すと、会場を埋め尽くした女性ファンから「ギャーー!!!」と悲鳴のような歓声が鳴り響き、異様な熱気に包まれた。

構成●THE DIGEST編集部

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