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福井県立若狭東高の生徒会とラグビー部は6月8日、校庭フィールド部分を芝生化する事業に取り組んだ。競技場として活用するだけでなく、地域住民が憩える芝生広場として開放する考え。同日、地元住民や少年ラグビーチーム、同校運動部員ら総勢約450人が3万6千株の芝を植えた。成長していき今秋には県内高校で初という「芝のコート」がお目見えする見通し。
「グリーンプロジェクト」と銘打って実施した。芝生化したのは同校グラウンド8800平方メートルのうち、ラグビーコートなどとして活用しているフィールド部分の約7千平方メートル。日本サッカー協会からティフトン種という回復力や繁殖力の強い芝を譲り受けた。生徒が実行委員会をつくって準備を進め、各団体に芝植え作業への協力を呼びかけた。
この日、芝植えしたのは小浜市小浜美郷小、同市と高浜町内の各少年ラグビーチーム、福惑ラグビークラブ、若惑ラグビークラブ、若狭東高ラグビー部後援会、女子バスケットの「WAKASA B-GARNET」、社会人アメフトチーム福井スノースイーパーズの8団体の関係者のほか、地元中の宮区住民、若狭東高の12運動部員ら。
同校OBやラグビー部後援会などの協力を得て、前日まで50センチ間隔でグラウンドに掘ったくぼみに、参加者が芝を植えていった。1時間半ほどかけて植えると、グラウンド1面に緑の点が網目状に並んだ。
生徒会長の清水隼人さんは「多くの人に協力してもらえてとてもうれしい。地域の人が集まり、楽しめる場所にしたい」と話し、ラグビー部主将の辻優年(まさと)さんは「ラグビーの試合は芝の上でするので、同じ条件で練習できるのはありがたいこと。試合に勝って若狭東高の魅力を広めたい」と話した。
植え込み後は生徒によるミニ新幹線の運行や吹奏楽部の演奏のほか、カレーライス、シフォンケーキなどの提供、同校が開発したコーヒーなど課題研究成果の披露もあった。同校OBのキッチンカーも来場しにぎわった。
記念号外450部配布
若狭東高の「グリーンプロジェクト」では、福井新聞社の移動編集車「風の森号」が出動した。校庭に芝を植え込む住民や生徒たちの様子を写真と記事で伝える記念号外を450部配布した。