そばともラーメンとも異なる不思議な食感…「越前六麦麺」限定販売スタート 福井県越前市の19店で1000食

加盟各店で提供される「越前六麦麺」の料理。つけ麺、冷やし中華など涼やかなメニューがそろう

 福井県越前市の武生麺類業生活衛生同業組合は6月4日から、県産の六条大麦と「ふくこむぎ」で作った新感覚の麺「越前六麦麺」のメニューを、市内19の加盟店で限定販売する。PRに向け3日、同市の道の駅越前たけふで無料の振る舞いイベントを開催。口にした観光客は「つるつるっとしておいしい」と太鼓判を押した。

 越前六麦麺は、市内で有名なおろしそば、中華そばに次ぐ“第3の麺”を売り出そうと、同組合が昨年開発した。福井県が日本一の生産量を誇る六条大麦と、県立大が開発した小麦の新品種「ふくこむぎ」を配合。そばともラーメンとも異なる食感と、六条大麦由来の豊富な食物繊維が売りだという。

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 昨年は試験的に加盟店で5日間限定で提供し、700食を完売した。今年は期間を6月4~18日の2週間に伸ばし、量も千食に増やす。麺の太さや仕込む際に使う水にも改良を加えた。つけ麺や混ぜそば、冷やし中華など、冷製を中心に各店が工夫を加えたメニューを展開する。

 金子康幸組合長らが無料の振る舞いイベントを実施した。道の駅を訪れた観光客にめんつゆをかけた「越前六麦麺」を食べてもらうと、「そばでもうどんでもない不思議な食感」「歯ごたえがあってのどごしが良い」と好評だった。

 金子組合長は「健康にも良いし、暑くなるこの時期にぴったりだと思う。ゆくゆくは年間を通じて提供し、武生の新しい名物にしたい」と力を込めた。提供店やメニューは越前市ホームページから。

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