岩泉のキャンプ施設、再生本格化 2016年台風10号豪雨で被災

再整備のイメージ図。山側に新しいコテージやグランピング施設の整備を計画している(岩泉町提供)

 岩泉町は、2016年台風10号豪雨で被災したキャンプ施設「ふれあいらんど岩泉」の再整備へ本格的に動き出した。新たにグランピング施設やコテージを整備するほか、子どもや町民が日常的に利用できる機能を充実させ、25年4月開業を目指す。同時期に台風災害の復興工事はすべて完了する予定で、町に一層のにぎわいをもたらす観光交流拠点の再生に期待が寄せられる。

 再整備は▽交流人口の拡大▽子育て支援▽健康増進▽後世代の負担軽減-をコンセプトに検討した。現計画によると、山側に上質なドーム型グランピング施設7棟、ロイヤルコテージ3棟を新設。シャワーやトイレを備えるサニタリーハウスなど既存施設は改修して活用する。受け付けなどを行うセンターハウスには絵本図書館や地元食材を活用するカフェテリアを整備する。

 オートキャンプ場は従来より各区画を拡大し多様なニーズに対応。既存の遊具に加え、星空を眺めるブランコやマウンテンバギーコースも用意し、大自然を生かしたアクティビティーも充実させる。寝台特急を活用した宿泊施設「ブルートレイン日本海」は今の場所に残す。敷地面積は約10万平方メートルに広がる。

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