道路の真ん中で動かなくなった柴犬 無事“回収”される姿に1.3万人ほっこり 「ニカッて笑ってる」

“拒否柴”発動中!【写真提供:☆ma-coach☆(@taomama_0926)さん】

柴犬は飼い主に従順といわれますが、こだわりが強い一面を持っているようです。X(ツイッター)で話題になっているのは、散歩中の柴犬を写した2枚の写真。どうやら、歩いている途中で動かなくなってしまったようです。その様子にほっこりする人が続出しています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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“帰宅拒否”した柴犬 その後の様子が話題に

「おはようございます。家まであと100メートルのところで“拒否柴”になり、ヘルプにきた兄ちゃんに回収された十兵衛さんです」

そんなコメントとともに投稿された2枚の写真。1枚目には、長く伸びたリードの先でポツンと座っている柴犬が写っています。道路の真ん中で突然、どうしたのでしょうか?

一方、2枚目には、男の子の脇に抱えられて“回収”される様子が写っています。柴犬は少々シュンとして、「捕まってしまった」という声が今にも聞こえてきそうです。

この写真がXに投稿されると、1.3万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「動かざること、柴犬のごとし」「むしろ“お兄ちゃん”待ち?」「無事“回収”」「よく見ると“拒否柴”しながらニカッって笑ってる。かわぇぇ」など、さまざまな声が寄せられています。

“お兄ちゃん”に回収される十兵衛くん【写真提供:☆ma-coach☆(@taomama_0926)さん】

十兵衛くんの“帰宅拒否”は日常茶飯事

注目を集めたのは、7月で3歳になる柴犬の男の子「十兵衛」くんです。かっこいいお名前は、大河ドラマの主人公に取り上げられた明智光秀、通称「明智十兵衛」に由来。また、7月3日生まれということで「7+3=10」になることから、十の字を選んだのもこだわりです。

話題の写真が撮影されたのは、夕方の散歩の帰りでした。飼い主さんは十兵衛くんと“ふたり”で散歩に出ていましたが、動かなくなってしまったため息子さんに助けを求めたそう。

というのも、十兵衛くんの体重はなんと11キロ。抱っこして帰るのは厳しいと判断し、すぐにヘルプ要請をしました。

「息子が迎えに来て、十兵衛は立ち上がりましたが、歩こうとはせず脇に抱えられることに……。帰宅後は、私のスリッパを追いかけて噛みまくっていましたね。もうちょっと外にいたかったという、イライラもあったかもしれません」

息子さんのおかげで、無事に帰宅できた飼い主さんと十兵衛くん。十兵衛くんが“帰宅拒否”をすることは、よくあるのでしょうか?

「2歳半を過ぎた頃から増え始めました。決まって夕方散歩の帰り、自宅が近くなると道路に座り込みます。道行く人に見られても気にせず、たまに横になってしまうこともあります。道行く方が『あら~今日も帰らないの~』と声をかけてくることもあります」

お迎え当初の十兵衛くん【写真提供:☆ma-coach☆(@taomama_0926)さん】

飼い主さんが大好き 必ずそばにいる甘えん坊の十兵衛くん

実は、ずっと柴犬をお迎えしたいと思っていた飼い主さん。十兵衛くんをお迎えした時期には、きちんとした理由がありました。

「息子が散歩に連れて行けるくらい成長した、中学校入学のタイミングにできればと以前から考えていて、その年の夏にお迎えしました」

現在、高校1年生になった息子さん。いざというときに頼りになり、まさに最高のタイミングでのお迎えです。そんな息子さんに似たのか、十兵衛くんは穏やかでおとなしく、ほかのいぬたちとも仲良くできる優しい性格に育ちました。

飼い主さんは話題の写真について、予想外の大反響を呼んだことに驚いているようです。

「十兵衛の表情や姿がかわいいと、たくさんのご感想をいただきました。セカンドバッグみたいな持ち方だという方もいました。息子の十兵衛の持ち方が雑だったので、ちゃんとおしりを支えてあげるように注意しました。本当に多くの方々に十兵衛を見ていただき、うれしく思います」

十兵衛くんがすんなり帰宅する日は来るのでしょうか。息子さんとのやりとりや、これからの成長が楽しみですね。

○取材協力:☆ma-coach☆(@taomama_0926)さん

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