女王シフィオンテク、世界15位パオリーニを圧倒し史上3人目となる全仏オープン3連覇達成

シフィオンテク、全仏オープン3連覇達成。圧倒的な力示す

現地6月8日、「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス決勝が行われ、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)が、第12シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/同15位)を6-2、6-1で下し、史上3人目となる大会3連覇を達成した。

2連覇中のシフィオンテクは、2回戦で大坂なおみ(フリー/同134位)にマッチポイントを握られながらも、土壇場で5ゲームを連取して逆転勝ち。この試合で勢いが出て、3回戦以降はセットを落とさず、準決勝では第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/同3位)を6-2、6-4で下し、全仏オープン4度目、3連覇に王手をかけた。

オープン化以降ではモニカ・セレシュ(1990-92年)、ジュスティーヌ・エナン(2005-2007年)以来、史上3人目の3連覇を狙ったシフィオンテクは、単複で決勝進出を果たしているパオリーニと対戦。両者、過去2度対戦し、いずれもシフィオンテクが勝利している。

2022年全米オープン以来の対戦となったこの試合、躍動感あふれるスイングでボールを強打するパオリーニが先にブレークしたものの、直後にはシフィオンテクがラブゲームでブレークバック。互いに一歩も引かない激しいラリー戦が続いたが、徐々にシフィオンテクの精度が上回り始め、第6、第8ゲームもブレークして6-2でセットを先取する。

試合が進むにつれて集中力を上げていくシフィオンテクは、第2セットでも相手にチャンスを与えることなく一気に5ゲームを連取。圧倒的な強さでパオリーニの挽回を許さず、6-1で試合を締めて史上3人目となる大会3連覇を成し遂げた。

パオリーニのバックハンドリターンがラインを割った瞬間、ひざまずいて喜びを爆発させたシフィオンテク。パオリーニと握手を交わすと陣営がいる席に一直線に向い、優勝の喜びを分かち合った。

オンコートインタビューでシフィオンテクは、「素晴らしい試合をありがとう。この2週間のプレーは印象的です。決勝でもっと多くの試合ができることを願っている」と快進撃を続けたパオリーニを称え、「この場所が大好き。毎年戻ってくるのを楽しみにしているの。2回戦ではあと少しのところで負けるところだった。応援してくれてありがとう。私にも可能性があると信じていたかったし、感動的な大会だった」と応援してくれたファンにも感謝した。

© 株式会社キャピタルスポーツ