【おすすめお土産】爪楊枝で出す羊羹⁉プチッと楽しいまるでスーパーボールな「玉羊羹」(福島県)

福島県には、かつて徳川将軍家にも羊羹を献上していたという、老舗のなかの老舗と呼べる和菓子店があります。
そのお店が現在、看板商品としているのが、まるで縁日のスーパーボールのように見える「玉羊羹(たまようかん)」です。
しかもこの「玉羊羹」、食べ方がユニークで、旅のお土産として家族で楽しめるだけでなく、プレゼントとしても優秀なのです。

今回は、東北在住経験があり東北180市町村を回ったことのあるサンキュ!STYLEライターの植松愛実が、大人も子どももプチっと感覚が楽しい「玉羊羹」をご紹介します。

薪でたいた火でつくる!伝統の「玉羊羹」

江戸時代から続く福島県二本松市(にほんまつし)の和菓子店・玉嶋屋では、今でも電気やガスではなく薪で火をたいて羊羹づくりをしています。

店の代名詞とも言える「玉羊羹」は、ゴム製の小さな風船の中に羊羹が入っているもの。
こういうタイプの羊羹は、現在は全国の複数のお店でつくられていますが、玉嶋屋のホームページによると初めてつくったのがこの玉嶋屋だそうです。

ちょうど縁日のスーパーボールすくいに出てくるボールくらいの大きさで、5個入りが650円、10個入りが1,300円で販売されています。

プチッと楽しい!爪楊枝で開けてみよう

「玉羊羹」は、輪ゴムをほどいて風船のなかから羊羹を出す…わけではありません。
爪楊枝で風船の表面にプチッと小さな穴を開けるだけで、風船に裂け目ができて中身が出てくるのです(爪楊枝は商品に1本付属しています)。

小さな穴ができてから風船が裂けるまでが文字どおり一瞬で、何度でもやってみたくなります。
大人も子どももハマってしまうことまちがいなし。自宅用に買って帰って家族を旅の思い出話をしながらワイワイやるのも楽しいですし、人に贈っても話題になって盛り上がりそうです。

小豆と砂糖だけのシンプルな贅沢

「玉羊羹」の原材料は、小豆と砂糖、そしてそれらを固めるための寒天の3つだけです。
江戸時代から続く製法で、よぶんなものを一切加えず、小豆の甘味と風味をシンプルかつ贅沢に楽しめます。
添加物がないので、安心して子どもといっしょに食べることができますね。

なお、爪楊枝で「プチッ」と開けたときに、やぶれたゴムのかけらが羊羹表面に残ることがありますので、いっしょに食べてしまわないよう、念のため確認してからお召しあがりください!

福島県の「真ん中」は濃い魅力がいっぱい!

アルパカが近すぎる!福島県二本松市にある東北サファリパーク(後述)

今回ご紹介している「玉羊羹」をつくる玉嶋屋は、福島県の「真ん中」あたりに位置する二本松市にあります。
地元では福島県内をだいたい縦3つにわけて説明することが多く、一番海側の「浜通り」は水族館や海産物が有名、一番山側の「会津」は山や湖やお城が有名です。

では、真ん中の「中通り」は…?というと、とにかく濃すぎる観光地がいっぱい!
アメリカのNASAで宇宙飛行士訓練に使われたのと同じ装置を体験できる「スペースパーク」(郡山市)や、個性的すぎるとテレビで紹介されたこともある「東北サファリパーク」(二本松市)、そして「フルーツライン」の異名を持つ県道5号線沿い(福島市)には季節ごとにさまざまなフルーツの刈り取り体験・直売所が並びます。

しかも全国的にはあまり知られていない名所ばかりなため混雑していないことが多く、まさに穴場です。

「玉羊羹」を買える場所は?

「玉羊羹」は二本松市内にある玉嶋屋で買えるのはもちろん、東北新幹線も停まるJR福島駅に隣接する観光施設「コラッセふくしま」など各所で買うことができます。

また、福島県までは行けないけどどうしても「玉羊羹」が気になる!食べたい!という場合は、東京都内の百貨店などでも一部取り扱いがあります。
詳しくは玉嶋屋のホームページをご覧ください。

個性的な観光地と個性的なお土産に出会える福島県、ぜひ忘れられない体験をしに訪れてください!

「玉嶋屋」ホームページ

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◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。

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