松戸市、人口50万人到達 千葉県内3番目 市長「さらに魅力的な街へ」

本郷谷市長から50万人目の認定証を受け取った千葉さん=7日、松戸市(市提供)

 松戸市の人口が7日、50万人に到達した。1943年の3町村合併により4万433人でスタートし、千葉県内では千葉、船橋市に次いでの50万人都市となった。全国では28市目。本郷谷健次市長は「50万人に到達したことを、市民と喜びたい。さらに一層、人の集まる魅力的な街づくりを進めたい」とコメントした。

 50万人目は、会社員、千葉裕介さん(33)の次女として1日に誕生した遥賀(はるか)ちゃん。裕介さんが7日、市役所本庁舎に出生届を提出した。4歳から市内で育ったという裕介さんは本郷谷市長から認定証を受け取り、「1人目の子が生まれた時から医療制度などが手厚く、市に感謝している」と話した。

 松戸市は東京に隣接する好立地から、高度経済成長期にベッドタウンとして人口が急増し、1980年に40万人を突破。2020年6月には49万9228人となり50万人へのカウントダウンも一度は行われたが、新型コロナ禍に伴う人口減もあり到達できなかった。今回の到達について市は交通の利便性のほか、市内の民間保育施設で働く保育士への「松戸手当」支給など子育て施策の充実が20~40代の人口増につながっていると分析している。

 市では祝賀の横断幕をJR松戸駅西口デッキに掲出したほか、市ホームページに記念ポスターを掲載、ダウンロードしての活用を市民に呼びかけている。

 50万人到達で政令指定都市の要件を満たすが、中核市移行も含め、市は「意義や必要性を庁内で検証している」とするにとどめており、本郷谷市長も5日の定例記者会見で「政令市や中核市移行は現状で考えていない」と述べた。市は現行の市総合計画で50万人到達後、30年まで大台を維持すると見込んでいる。

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