大変「重みがある」味わいで…特大茶わん使い一服 福井県鯖江市の本山證誠寺で茶会

特大茶わんを傾け一服を楽しむ参加者=6月8日、福井県鯖江市横越町の本山證誠寺

 顔がすっぽり隠れるほどの特大茶わんで茶の湯を味わう「うすはなだ茶会」が6月8日、福井県鯖江市横越町の本山證誠寺(しょうじょうじ)で開かれた。参加者約110人は、重さ3~5キロのずっしりとした茶わんを傾け、一服を楽しんでいた。

 同寺を中心に、地域活性化に取り組む「證誠むくの会」が開き7回目。鎌倉時代から西大寺(奈良市)に伝わる「大茶盛り」に倣って実施している。

⇒店舗が次々消える特急廃止の鯖江駅…コンビニ続いて観光案内所も

 使用した茶わんは直径30センチほどで、5人分を1度にたてることができる。茶せんや茶しゃく、なつめも特大サイズ。参加者は、大きな動作で繰り広げられるお点前の様子を物珍しそうに眺めていた。

 特大茶わんが運ばれてくると、持ち上げるのに苦労しながら茶の湯を堪能。両隣に支えられながら傾ける姿も見られ、笑顔のひとときを過ごしていた。

© 株式会社福井新聞社