「太陽の鐘」鳴らし平和祈る 群馬・前橋市

協力して綱を引っ張り、鐘を鳴らす市民ら

 前橋ユネスコ協会は8日、群馬県前橋市千代田町の広瀬川沿いにある「太陽の鐘」を鳴らすイベントを開いた。集まった人たちが世界平和や市民の幸せを祈り、まちに心地よい鐘の音を響かせた。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の理念に基づき、ウクライナをはじめ世界各地で起きている戦争の終結や市民の平穏な生活を祈念する目的で実施した。今年で3回目の企画で、会員や通りかかった人が参加した。10人ほどで20メートル以上ある鐘の突き棒を綱で引っ張り、息を合わせて鐘を突いた。

 まちなかを散策するイベントの途中で立ち寄ったインド出身のシング・サートウィンドルゥさん(34)は「初めての体験で面白かった。みんなと平和を願えて良かった」と笑顔だった。同会の須藤英雄会長(70)は「誰もが心に思いやりを意識する機会になるといい」と話した。

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