猫の『座る位置』4つのパターン別に分析する猫のキモチ あなたから見て愛猫はどこにいる?

1.体の上

愛猫があなたの膝の上やお腹の上に座るのは、非常に信頼度が高い証拠です。そもそも猫は落ち着く場所でしか腰を下ろしません。そこが最も安全で安心できる場所だと感じているからこそ、わざわざあなたの体の上を選ぶのです。

また、「甘えたい」気持ちから膝の上に乗ることもあります。孤高の動物と思われている猫ですが、ちょっと寂しくなったり、撫でてほしくなったりすることもあるようです。あなたに密着すれば甘えられるということを、経験から学んでいるのでしょう。

寒い時期に膝の上に乗ってきたときは、「寒いから温まりたい」と思っているかもしれません。猫は居心地のいい場所を探すプロであり、部屋の中で最も温かい場所をよく知っています。

いずれにしても、あなたのことが大好きだから体の上に座るのです。

2.手が届く範囲

あなたがソファに座ると隣に来る、仕事をしているとパソコンの裏に来るなど、そっと寄り添うようにそばに座ることもあると思います。この場合も信頼度は高いといえるでしょう。

攻撃されるかもしれない相手のそばに座ることはありませんから、手が届く場所にいるということは、安心しているといえるのです。

積極的になでてほしいとまではいかなくとも、(触られてもいいかな…)と思っているのかもしれません。(ひとりでくつろぎたいけれど、飼い主さんのそばにもいたい…)、そんな気持ちなのではないでしょうか。

また、暗に「遊びたい」「構ってほしい」と訴えている場合もあります。そんなときはあなたの目をチラチラ見たり、じっと見つめたりしてアピールしているはず。いったん作業を止めて、ナデナデしてあげるといいかもしれませんね。

3.手は届かないけど見える場所

見える範囲にはいるけれど、手が届くほど近くはない…ということもあると思います。これは信頼度という点ではやや低め。本当に信頼できるかどうか探っている状態です。

とくにあなたから見て猫が高い位置に座っている場合は、警戒心があるかもしれません。

棚の上やキャットタワーの上部は全体を見渡せる位置であり、何かあればすぐに逃げられる場所だからです。ただし、わざわざ見える範囲に座っているということは、「優しくしてもらえるかな?」と期待を寄せているとも考えられます。

また、信頼度は高いけれど「今は気分じゃない」という場合も。なんとなく触られたくなくて遠くにいるのでしょう。近くで座ることもあるのなら、あまり気にしなくても大丈夫です。

4.姿が見えない場所

猫があなたから見えない場所に座っている場合は、信頼度は低いといえます。警戒心が強く働いており、意識的にあなたから逃げている状態です。「怖い」「なにかされるかも」という気持ちなのかもしれません。

これは野良猫を保護したときや、爪切りをしようとしているときなどによく見られるパターンです。人間が近寄ると体をこわばらせたり、うなったりします。そんなときは無理矢理近寄らず、優しく名前を呼んで安心させてあげるといいでしょう。

ただし、見えない場所にいるだけで普段と様子が変わらないケースもあると思います。このようなときは単にひとり時間を楽しんでいるだけなので安心してください。誰にも邪魔されず毛づくろいやお昼寝を楽しんだら、あなたの見える場所に戻ってくるはずです。

まとめ

猫は、信頼度が高いほど飼い主のそばに座ります。しかしそのときの気分で座る場所を決めることもあるので、遠くにいるから絶対に嫌われているとはいえません。

なかなか近くに座ってくれず、近寄ると威嚇されるというときも焦りは禁物です。猫には猫のペースがあります。

猫から距離を縮めてくれるのを待ち、時間をかけて絆を深めていくのがおすすめです。

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