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森保ジャパンの10番が存在感を増している。日本代表は9日、北中米W杯アジア2次予選シリア戦(11日、広島)に向けて広島市内で練習を行った。背番号10のMF堂安律(25=フライブルク)は、森保ジャパンでの新ポジションに意欲満々。今季は大きな進化を遂げ、目標とするイングランド・プレミアリーグ移籍も視野に入ってきそうだ。
今季の堂安は所属のフライブルクで、リーグ戦は7ゴール4アシスト、各国の強豪が集う欧州リーグ(EL)でも2ゴール3アシストと大活躍。クラブではウイングバックとして起用されたことが進化の一因となった。森保ジャパンでも6日のミャンマー戦から3―6―1のシステムをテスト。その際に堂安はシャドーで起用されたが、今度は右ウイングバックで起用される可能性が出てきた。
「このチームでもそのポジションを託されれば、そこから得点やアシストを狙える役割を担っていきたい」と堂安はヤル気満々。「(マンチェスター)シティー(イングランド)を見ても(ベルナルド)シウバがウイングをやって、スピードがなくても彼がいることでボールが回っていく。そのイメージは持っている」と世界最強軍団を参考にしながらコンバートを成功させるつもりだ。
そして「もちろん得点は意識している。ウイングバックのほうが取りやすい」ときっぱり。新ポジションがゴール量産につながると豪語した。
そんな堂安は来季もフライブルク残留が基本線だが、かねて待望しているプレミアリーグへの飛躍も十分ありそうだ。欧州事情に詳しい関係者は「昇格組のレスターやサウサンプトンあたりは、日本人選手が行く可能性があるのではないか」と指摘する。
ともに来季はプレミアリーグに復帰するとあって戦力強化を図っており、欧州トップリーグで実績を残している堂安は格好のターゲットとなり得る。また、レスターはFW岡崎慎司、サウサンプトンではDF吉田麻也(現ロサンゼルス・ギャラクシー)や期限付き移籍でMF南野拓実(現モナコ)が活躍するなど日本人選手が順応しやすい土壌もある。
堂安がクラブや代表で活躍を続ければ、選択肢はさらに広がる。10番のステップアップは、そう遠くなさそうだ。