森保J、今シリーズ「ベストメンバー招集」は必要だったのか? 久保はシリア戦先発厳しい見通し

日本代表の久保建英と冨安健洋【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

欧州組はシリア戦で長いシーズンを終える

森保一監督率いる日本代表は6月9日、広島市内で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア戦に向けた練習を冒頭15分公開。前日8日の練習では途中から別メニュー調整となったMF久保建英、MF長友佑都も公開部分では合流した。ミャンマー戦(6日/5-0)では久保と長友に加えてDF冨安健洋がベンチ外。シリア戦で冨安は先発の可能性があるものの、久保と長友のスタメン起用は厳しい状況と見られる。過酷な移動もあったなかで、ベストメンバーを招集する必要があったのか、検証する。

すでに最終予選進出が決まっている森保ジャパンは、今回新たなオプションとなる3バックに挑戦している。ミャンマー戦ではスタートから3-4-2-1システムで臨み、この一戦をスタンドから見守ったのが久保、冨安、長友だった。

久保は5月末に行われたレアル・ソシエダ対東京ヴェルディの親善試合に出場。もも裏を痛めるアクシデントに見舞われた。今シーズン公式戦41試合に出場して7ゴール5アシストをマークしたものの、今年1月のアジアカップをはじめ、終盤にはコンディション不良も見られた。

長友も足の違和感で今シリーズ別メニュー調整が続き、冨安もシーズン通して怪我に悩まされた。

今回はMF三笘薫のように全くプレーできない状況でなければ、ベストメンバーを招集。久保や冨安も招集する必要があったのか。

「結構、会話の内容が濃くなってきた。ちゃんと想像して、頭で理解した上で話せるんで、ちゃんと画がお互いある中で会話できている感じは見えますね」

MF守田英正は今シリーズで3バックの戦術を深めるために、話し合いが活発に行われていることを明かした。2年前の6月シリーズでも冨安は直前の負傷を抱えており7か月ぶりの日本代表を出場なしだったものの、2試合に同行した。それもW杯のためで、プレーせずとも戦術理解を深めるためだった。

もし、今シリーズでプレーが叶わなかったとしても、最終予選前に貴重な時間となるはず。シリア戦を終えれば、欧州組は長いシーズンを終えてオフに突入することもできる。チームにとっても、本人にとっても合宿同行は有意義となったはずだ。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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