橋本愛、8年で4度目大河 25年『べらぼう』で主人公の“妻”「自由に豊かに演じられたら」

橋本愛

18年『西郷どん』、19年『いだてん~東京オリムピック噺~』、21年『青天を衝け』出演

俳優の橋本愛が来年放送のNHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~』に出演することが10日、発表された。作品は、18世紀半ばの江戸が舞台。江戸のメディア王として時代の寵児(ちょうじ)となった主人公の“蔦重”こと蔦屋重三郎を横浜流星が演じ、森下佳子氏が脚本を手掛ける痛快エンターテインメント。橋本は激動の蔦重の後半生を共に歩む蔦重の妻・ていを演じる。

橋本は「このたび蔦屋重三郎の妻、ていを演じさせていただきます。どんな人物であったのか、夫とどんな関係性であったのかなど、彼女についての情報は全くといっていいほど残されていません。だからこそ、森下さんの描くていの姿を、自由に、豊かに演じられたらと思います」と意気込んだ。

続けて、「蔦屋重三郎という人物が一体どんなふうに描かれているのか、とても楽しみです。彼について調べていくうちに抱いたイメージは、野心や反骨心、生命力にあふれる人だということです。横浜さんがどのように演じられるのか、その姿を妻の立場として、どのような目線で見つめるのか。今はまだ未知ですが、とても楽しみにしています。これまでに参加させていただいた大河ドラマの作品はどれも宝物で、その存在、その経験が私を生かしてくれている、と感じることが何度もあります。今回の作品も自分にとって大事なものに、そして見てくださる方々にとって愛すべき存在となるよう、少しでも尽力できたらと思っています」とコメントした。

橋本の演じる「てい」は、とある市中の本屋の娘。謹厳実直(きんげんじっちょく)で控え目な女性だが、それが故に損ばかりをしてきた過去をもつ。ある種、世慣れた遊女たちが集まる吉原で育った蔦重にとっては非常に慣れないタイプの女性であり、ていにとっても蔦重はその出自も含めて受け入れがたい存在であった。しかし「本を愛する」という一点については共通しており、それが2人の絆となり、いつしかかけがえのない存在となっていく人物だという。

橋本は13年の連続テレビ小説『あまちゃん』に出演後、18年の大河ドラマ『西郷どん』、19年の『いだてん~東京オリムピック噺~』、21年の『青天を衝け』にも出演している。大河は来年の『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~』で4作目となる。ENCOUNT編集部

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