ダボ後にイーグルの“バウンスバック”も 西村優菜は次のメジャーへ課題「自信を持って打てるように」

21位タイに入った西村優菜(撮影:ALBA)

<ショップライトLPGAクラシック 最終日◇9日◇シービューGCベイC(米ニュージャージー州)◇6197ヤード・パー71>

グリーン手前からのアプローチにミスが出て叩いた2番のダブルボギーを、3番のイーグルでかき消した。「ティがあんなに前に出ると思ってなかったけど、自分でも(2打目が)7番ウッドで乗る距離(残り191ヤード)だったので、絶対にバーディを取りたいという気持ちでやっていました」。西村優菜が、実測426ヤードと短く設定されたパー5で派手な“バウンスバック”を見せた。

その後は、ボギーもなく3つのバーディを奪ったが、ラウンド後の表情は決して満足とはいえない様子。「あまりチャンスにつけられず、そこはすごく反省点。パッティングでうまくしのいだけど、もう少しスコアを作れるように何か改善しないといけないかな」。ラウンド中の心境についてはこう振り返る。

この3日間はドライバーとパッティングでいい手応えを得た一方で、セカンドショットやパー3のティショットでブレが生じた。3日間のフェアウェイキープ率は88%(37/42)で、パーオン率は72.2%(39/54)だったが、「スコアを伸ばせなかった」という感覚が残る。「自信を持って打てるようになんとかメジャーまでに間に合わせたい」。言葉にも力が込もる。

ターゲットになるのは、2週後の20日から始まる「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」。舞台になるワシントン州のサハリーCCは本番前に確認することになるが、どんなコースでも対応できるようショットの状態を上げたい。来週13日開幕の「マイヤーLPGAクラシック」(ミシガン州・ブライズフィールドCC)にも出場。「だんだんよくなっている部分はあるけど今週も大きなミスもあったし、そこをうまく試合で修正したい」。しっかりと課題を持って、“前哨戦”に臨む。(文・間宮輝憲)

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