大谷翔平、時速97キロの“遅すぎ”珍打に放送席大爆笑 無人の三塁線を転々「60マイルで二塁打です」

ヤンキース戦に出場しているドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

内角ボール球をどん詰まり、無人の三塁線を転々

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地ニューヨークで行われたヤンキース戦に「2番・DH」で」先発し、8回の第4打席で左翼線への二塁打を放った。打球速度60.3マイル(約97キロ)というどん詰まりの打球が、無人の三塁線を抜けていった。大谷にしては打球が遅すぎる“珍打”に、放送席は思わず大爆笑だ。

3-5と2点を追って迎えた8回の打席、右腕ウィーバーに対した大谷はカウント1-2からの5球目、内角ボールゾーンへの速球を逆方向へ打ち返した。ヤンキース内野陣は引っ張りに備えて右寄りに守っており、どん詰まりの打球が無人の三塁線を転々。一塁ベースを蹴った大谷は二塁に達した。大谷にしては遅すぎる打球に、全米中継の放送席では大爆笑が起こった。

米スポーツ専門局「ESPN」で実況を務めるカール・ラベッチ氏が「これはヒットになりそうです! そして楽々二塁を陥れました。打球速度は60マイルで二塁打です」と冷静に状況を伝えると、解説陣が大爆笑。

元ヤンキースのデビッド・コーン氏が「いい投球だったとしても、ヒットを打たれることもある」と投手心理を読み解くと、阪神でもプレーしたエドゥアルド・ペレス氏は「打球速度がどれくらいだったかわかる? 60.3マイルだ。ルイス・アラエスのオマージュみたいだな!」と、あまりに遅すぎて驚いた様子だった。

大谷は続くフリーマンの三ゴロの間に三進し、スミスの犠飛で4点目のホームを踏んだ。5月16日(日本時間17日)の試合で牽制球を脚に受けてから調子が上がらず、この日も第1打席から中飛、右飛、左飛に倒れており、この試合初安打だった。

THE ANSWER編集部

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