「素振り」だけでボールもマットも不要! 「距離感」「方向性」を養う携帯用デジタルパター練習器具『パッティングビュー』を山田直知&高沢奈苗が使ってみた

「アマチュアのファーストパットは平均9mです。これを1m以内に寄せ、2パットで上がれるかどうかがスコアアップの鍵です」

そう語るのは5UNDERS GOLFを主宰するツアープロコーチの山田直知氏。アマチュアはパーオンできたとしてもロングパットが残り、そこから3パットのボギーというのはよくある話だ。原因はロングパットの練習量が足りておらず、その距離感がないまま、ぶっつけ本番で打ってしまっているためだという。

それを解消するかもしれないのがxVic(エックスビック)というメーカーから発売される『パッティングビュー』だ。高精度のセンサーが内蔵されており、パターのグリップエンドに装着し、素振りするだけで予想距離とインパクト時のフェース角が計測できる練習器具だ。データは本体に表示されるため、スマートフォンやタブレットに接続するなどの手間はない。

同製品は今年3月に開催されたジャパンゴルフフェアで参考出品され、ゴルファーの意見を元に改良を加え、現在クラウドファンディングサイトのMakuake(マクアケ)にて7月14日まで先行販売中だ。今後、日本を中心に本格展開する。

多くのアマチュアゴルファーがロングパットの距離感に悩むのは、物理的に長い距離を練習できる環境がないことや、パターマットで短い距離だけを練習してしまっていることも影響している。『パッティングビュー』は素振りだけでロングパットの距離感を練習できるとあって、上述の問題を解消してくれる可能性がある。

そこで山田氏と、ゴルフタレントの高沢奈苗さんが同製品をテスト。その活用法を動画で解説する。

【動画】3パット撲滅へ!『パッティングビュー』を試してみた

ロングパットの「距離感」と「方向性」を養いスコアアップへ

山田 私の主宰する5UNDERS GOLFでは9mのパッティング練習ができるようにしているのですが、なぜそのようにしているかというと、アマチュアのファーストパットは平均で9mというデータが長年の研究から分かっているからです。

しかしながら市販のパターマットは3mのものがほとんどで、自宅でその距離ばかり練習してしまうと、それが体に染み込み、いざゴルフ場で9m近辺を打とうと思ってもできないのです。

その点、この『パッティングビュー』はパターマットやボールを用意せずとも素振りだけで9mの距離感を練習することができる。ロングパットを練習する環境がないという大半のアマチュアゴルファーのハンデを解消できるでしょう。計測の精度もほぼ狂いがないので、上達に活用できると思います。

私の研究によると、スコア90のアマチュアゴルファーがワンパットで決められる確率は1mで84%ですが、2mだと32%まで落ちてしまいます。つまり9mのファーストパットを1mまで寄せられないと2パットで上がれる確率はグッと減ってしまうということ。

それと『パッティングビュー』は予想の距離だけでなく、インパクト時のフェース角も計測してくれるので、これをなるべくスクエアにする練習も同時にできます。1mのパッティングでも、フェース角を±1.9度以内に抑えられないとカップインできないと私は考えているので、この練習がいかに重要かが分かると思います。フェース角の管理は方向性に関わってきます。

「距離感」と「方向性」。パッティングで重要なこの2つの要素を、素振りだけで練習できるのは『パッティングビュー』の利点です。是非活用してパッティングの上達に繋げてほしいですね。

高沢 まず持ってみた第一印象がすごく小さくて軽いということ。12gしかないようなのでパッティングへの影響はほぼなく使えそうです。スマホに連動するなどの事前設定は特になく、グリップエンドに装着して電源を入れるだけですぐに計測できます。より正確な計測のためにはシャフトの長さやヘッド重量を入力した方がいいとのことですが、本体のボタンも2つしかないので慣れれば簡単に設定できると思います。

私も普段あまり練習場に行けませんが、家で気軽にパターの練習ができるというのはすごく助かります。それと、アマチュアゴルファーの目標はやはり良いスコアで回るということ。その中でもパッティングはスコアの大半を占めていると思います。実際に試してみて、『パッティングビュー』はパターの打数を縮め、良いスコアで上がるための近道になる練習器具だなと実感しました。

■マクアケ

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