C大阪清武弘嗣が明かした「最近の悩み」 切り札の最適解は?「自分のパスが効果的なのか」

C大阪の清武弘嗣【写真:徳原隆元】

C大阪は町田に敗れてプレーオフラウンドで敗退

セレッソ大阪は6月9日に行われたルヴァンカップ・プレーオフ第2戦でFC町田ゼルビアと2-2で引き分けた。5日に行われていた第1戦を1-3で落としていたことから、プレーオフラウンドで敗退となっている。

第1戦で先発フル出場していた元日本代表MF清武弘嗣は、この試合では後半19分から途中出場した。FWレオ・セアラにロングパスを通すなど、見せ場も作ったが、チームに勝ち越しゴールをもたらすことはできなかった。

試合後、ミックスゾーンで清武は「セットプレーで2点やられたんで、そこはもう一回見直して、修正するべきだとは思いますけど、全体的にゲームを通してまあまあ悪くない試合だったんじゃないかなと思います。第1戦よりは自分たちのサッカーができたと思いますし、あとは最後の質だったり、課題は多々あると思いますが、相手の方が明確にサッカーをしていると思いましたし、セットプレーなどの局面で強いところを見せられたので、自分たちには良い勉強になったと思いますし、こういう戦い方もあるんだなと、あらためて思いました」と、町田との連戦を振り返った。

清武自身は、この試合だけではなく、今季出場したリーグ戦6試合もすべて途中出場となっている。コンディションは「ボチボチ」という一方で、先発できる状態かという問いには「今はもう自分はそういう立ち位置じゃない。(ヴィトール・)ブエノもいるし、いい選手がいるなかでやっているので、与えられたなかでできればいい」と、途中出場で流れを変える存在になることを受け入れていた。

ただ、そこに「最近の悩み」があると明かす。「点を取りにいかないといけないし、同じリズムでサッカーをしていても相手は崩れない。どこかで意外性のあるパスを縦に入れたりすることを意識しているのですが、(ピッチに)入って選手の疲れを見て、じゃあ本当に自分のパスが効果的なのかは、最初から出て同じ強度でみんなとやれていたらいいと思うのですが、フレッシュな僕が出てパスを入れるのは、ある意味でリスキーでもあるし、通ればチャンスにもなるしというところで、自分のなかに悩みがあるかなと思います」と、途中出場する難しさを明かした。

レオ・セアラがコントロールしきれなかったパスについても、「そういうのが自分の持っているもの」と言いつつ「本当に紙一重の勝負だと思うので、ひょっとしたら前半からだったらレオは触れていたかもしれない。レオも走り切って疲れているなかでの速いパスなので。難しいところ。狙うべきなのか、狙わないべきなのかは最近の悩みではありますが、そこを捨てたら自分じゃないので、いろいろと割り切ってやっていきたい」と、最適解を探り続けていく考えであるとした。(河合 拓 / Taku Kawai)

© 株式会社Creative2