新OCドーシー率いるブラウンズの魅力的なオフェンスは「楽しみで仕方ない」とTEジョク

クリーブランド・ブラウンズのデイビッド・ジョク【AP Photo/David J. Phillip】

クリーブランド・ブラウンズでキャリア最高のシーズンを終えたばかりのタイトエンド(TE)デイビッド・ジョクは、次のステージを心待ちにしている。

現地8日(土)、ジョクは毎年主催しているソフトボールのイベントで『Akron Beacon-Journal(アクロン・ビーコン・ジャーナル)』のネイト・ウルリッチに対し、実現は容易ではないだろうが、「去年よりも活躍したい」と語った。

ジョクは2023年にプレーオフ進出を決めたブラウンズでいくつものキャリアハイを記録し、123回のターゲットでチームトップとなる81回のキャッチを決め、882レシーブヤードとタッチダウン6回を積み上げた。特筆すべきは、5人の異なる先発クオーターバック(QB)とプレーする中でこの記録を打ち立てたことだろう。ジョクはその結果にふさわしく、初めてのプロボウル選出を果たしている。

2024年にジョクは調整を余儀なくされるだろう。デショーン・ワトソンが2シーズンにわたる出場停止とケガから復帰し、ブラウンズの先発QBとして戻って来る。また、ジョクと同じく元ドラフト1巡目指名選手のワイドレシーバー(WR)ジェリー・ジューディが、すでにアマリ・クーパーとエライジャ・ムーアという実力者を擁するレシーバー陣に加わった。そして、チームに4シーズン在籍したアレックス・ヴァン・ペルトの後任として、ケン・ドーシーが攻撃コーディネーター(OC)を務める。

ブラウンズで8シーズン目を迎えるジョクにとって、ドーシーは5人目のOCとなるが、27歳のタイトエンドは今回の変更を楽しみにしている。

ジョクはドーシーのオフェンスについて、「すごく魅力的だ。それ以上言うことはない。その言葉に尽きる。今年は楽しみで仕方ない」と話している。

ドーシーは直近の5シーズンをバッファロー・ビルズで過ごしており、最後の2シーズンはOCを務めた。ビルズが5勝5敗でスタートをきったことで、シーズンの途中で解雇されている。ブラウンズは、ドーシーがQBのキャム・ニュートンやジョシュ・アレンを指導した経験を生かして、ワトソンのパフォーマンスを向上させ、2023年に19位だったパスゲームを改善してくれることを期待しているに違いない。

ドーシーが最初から最後までビルズのOCを務めた唯一のシーズンに、チームは総ヤード、得点、ファーストダウンの部門で2位につけた。2023年にドーシーが去った時点では、それぞれ7位と8位だったものの、それ以上にターンオーバーに苦戦していた。ジョクと同じ立ち位置だったビルズの先発タイトエンド(TE)ドーソン・ノックスは、2022年に特に目立った活躍はなかったものの、ドーシーの下でプレーしている間に初めてプロボウル選出を果たし、48回のキャッチで517ヤードとタッチダウン6回を記録している。

これは、ブラウンズで不安定なキャリアのスタートを切りながらも、ようやく1巡目指名にふさわしい活躍を見せ始め、自分を温かく迎え入れてくれた街に恩返しをしているジョクにとって、良い兆しと言えるかもしれない。

「クリーブランという街には心から感謝している」とジョクは語っている。

「ここで一人前になるということには、たくさんのことが含まれる。その言葉以上の深い意味があるんだ。伝わるか? 俺は恵まれている。ここにいることに本当に感謝している」

ジョクとブラウンズは火曜日から参加必須のミニキャンプを開始する。

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