ブラウンズのベリーGMとステファンスキーHCが契約延長にサイン

クリーブランド・ブラウンズのケビン・ステファンスキー【AP Photo/David Richard】

現地5日(水)、クリーブランド・ブラウンズがヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーとジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーを複数年の契約延長でチームにとどめたと発表した。

昨シーズン、チームを2003年シーズン以降で2度目となるプレーオフ進出に導いた42歳のステファンスキーHCは、ブラウンズの一員として2度目のAP通信年間最優秀コーチ賞を獲得。37歳のベリーGMは2020年にブラウンズに加入し、最初に着手した仕事の1つがステファンスキーHCの採用だった。

オーナーのディー・ハスラムとジミー・ハスラムは水曜日に発表した声明で「ケビン・ステファンスキーとアンドリュー・ベリーがクリーブランド・ブラウンズを率いてくれており、私たちは信じられないほど幸運だ」と述べている。

「採用されたその日から、それぞれがクリーブランド・ブラウンズの勝利のために精力的に働いてきた。私たちは彼らやチームが成し遂げてきたことを誇りに思っているが、ケビンとアンドリューは真っ先に、ブラウンズファンはより多くのものを受け取るに値すると言うだろう。彼らのリーダーシップ、協力的なアプローチ、困難を乗り越える能力は、このフランチャイズに明るい将来に良い兆候をもたらしている」

4年前にベリーGMとステファンスキーHCが着任してから、ブラウンズは1980年代半ばから後半にかけての期間以降で初めて、持続的な成功を収めている。ステファンスキーHCとベリーGMのコンビはチームをレギュラーシーズン37勝30敗、プレーオフ1勝2敗の成績に導いてきた。ブラウンズが1999年にリーグに復帰して以降の勝ち越しシーズンのうち、半分はステファンスキーHCとベリーGMの在任時に成し遂げたもので、その中には2度の11勝シーズンも含まれている。

ブラウンズがスーパーボウル制覇に挑むチームとして今季を迎えることを踏まえると、彼らの契約延長は驚きではない。

ステファンスキーHCは水曜日に報道陣に対して「オーナーとは毎シーズン後に話し合う。ジミーやJW(ジョンソン、副社長)と一緒にね。もちろん、私とアンドリューに信頼を寄せてくれていること、彼ら一族が私たちを信頼してここにおいてくれることには大きな意味がある」と語った。「ディーとジミー、ホイットニー(ジョンソン/マネジングパートナー)、そしてJWは、フットボール面でも個人的な面でも私たちをものすごくサポートしてくれている。私たちの家族にとっても素晴らしい存在だ。アンドリューとパートナーを続けられることに本当に興奮している。そして、私たちにはやるべきことがある」

ブラウンズは長い間、成功をつかみきれずにいた。結束力もまた、ブラウンズにとってはつかみどころのないものだった。長きにわたり、ヘッドコーチ、ジェネラルマネジャー、クオーターバック(QB)が数年ごとに変わることで知られていたブラウンズは、QBデショーン・ワトソンがチームでの極めて重要な3シーズン目を迎えようとしているとはいえ、現在は珍しく組織の安定性を享受することができている。

ブラウンズがクリーブランドに戻ってから10人目のフルタイムヘッドコーチとなっているステファンスキーHCは、ブラウンズ2.0時代で初めて在任5年目を迎えるヘッドコーチにもなる。これまでに長く在籍したのはブッチ・デービス(2001年から2004年まで)とロメオ・クレネル(2005年から2008年まで)。ブラウンズで最後にヘッドコーチとして5年目を迎えたのは、ビル・ベリチックだ。

ベリーのGMとしての手腕がすべて報われているわけではなく、彼の最終的なレガシーはワトソンの今後の成績や、ブラウンズが史上初のスーパーボウル制覇を成し遂げられるかによって決まるのかもしれない。しかし今のところ、ベリーGMとステファンスキーHCは、ブラウンズが厳しいAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区で復活を果たしている中で、雇用の保障を享受することができている。

【RA】

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