アユ躍る入梅、生育順調 16日解禁へ犀川で試し釣り 金沢漁協

アユを試し釣りする組合員=10日午前10時40分、金沢市大桑町の犀川

 暦の上では梅雨入りとされる「入梅(にゅうばい)」の10日、石川県内は曇りで、能登地方では雨の降る所があった。金沢市大桑町の犀川では、16日のアユ釣り解禁を前に金沢漁協が試し釣りを行い、順調な生育を確認した。

 組合員10人が毛針釣りと友釣りで、1時間に計約60匹を釣り上げ、7~8センチを中心に16センチの大物も確認した。

 同漁協は4月下旬から、犀川、浅野川などで計約35万匹のアユの稚魚を放流した。能登半島地震で犀川、浅野川の一部で土砂崩れが起きたが、釣りへの影響はない見込みで、八田伸一組合長(78)は「たくさんの人に釣りに来てほしい」と話した。

 正午までの最高気温は加賀中津原26.1度、金沢25.9度など6地点で夏日となった。金沢地方気象台によると、夕方からは次第に晴れる見込み。

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