サッカーU-23日本代表DF関根大輝のルーツに迫った!東源台FC、静岡学園で磨いた武器をパリ五輪で生かせるか

7月26日開幕のパリ五輪に向け、注目の静岡県勢を紹介します。今回はサッカーのU-23日本代表で右サイドバックを務める静岡学園出身の関根大輝選手。将来のA代表入りも期待される大型サイドバックの「パリへの誓い」とは。

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関根選手は静岡市出身、柏レイソルに所属しています。

身長187センチの恵まれた体格と足元の技術を生かした攻撃参加が売りの大型サイドバックです。

現在、拓殖大学4年生の関根選手は来シーズンからの柏レイソルへの加入が内定していましたが、今年、1年前倒しでの入団を決断しました。

プロの世界で戦いながらオリンピック出場を目指す異色の大学生です。

「攻撃参加、前線での質やクロスの質、球種は自分の特徴だと思います。(パリ五輪出場は)本当に競争が熾烈なので、その中で自分のいいところを一つでも多く出せていければいいかなと思います」

関根選手の一番の武器は、積極的な攻撃参加。チャンスと見ると一気に前線へ駆け上がり、正確なクロスで決定機を演出します。

長身でありながら足元の技術を苦にしていません。むしろ武器としています。そのルーツは小学生時代にありました。

「小学校の頃はフォワードをやっていたので、点取り屋みたいな感じでした。足元にこだわるチームだったので、コーンドリブルや、コーンを使ったスラロームリフティングを小学校からずっとやっていました」

そして、中学・高校は技巧派軍団・静岡学園へ進学。センターバックとしてプレーしましたが、足元の技術を磨き続けました。

「自分はセンターバックの選手でしたが、ドリブルやボールタッチにはポジション関係なくこだわっていたので、中学高校でやってきた練習が今につながっているのかなと思います」

今の関根選手の礎を築いた静岡学園での日々。高校時代の恩師、川口修監督は「人間性に優れていて、非常に謙虚な姿勢を持った選手でした。自分には足りない部分がある、足りないから2倍3倍努力しないといけないと。レギュラーでもおごることなく精進し続けていました。大学に行っても同じ姿勢でやっていたのではと思います」

関根選手は「静学に入っていなかったら、ここまで自分は来ていない。(中学・高校での)積み重ねがあって、大学やプロでもやれているので、やってきて良かったと思う」と話します。

謙虚な姿勢で努力を積み重ねた関根選手。卒業後に進学した拓殖大学で人生を変える転機が訪れました。

「大学の1年の頃の紅白戦で、急に右サイドバックの位置にマグネットが置かれていて、そのままサイドバックに転向となりました。デカいサイドバックは日本にもあまりいないと思いますし、サイドバックに転向したことがターニングポイントになったかなと思います」

センターバックから、より攻撃的なサイドバックにコンバートされたことで今まで身につけた足元の技術が花開きました。

瞬く間に頭角を現すと、2023年4月には初めてパリ世代の日本代表候補に選出されました。そして今年、パリオリンピックの最終予選ではレギュラーをつかみ取り、日本の優勝に大きく貢献。一気にパリ世代の中心選手へと駆け上がりました。

地道に努力を積み重ねたからこそ、今、目の前にある夢舞台への切符。パリの舞台で大きく輝きます。

「やっぱりゴール、アシストという結果を本戦で見せていきたいと思います。金メダルを目指していきたいと思いますし、そのためにも一つでも多く勝てるようにチームに貢献していきたいです」

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