「大津綾香氏を副知事に指名」都知事選立候補の「AIメイヤー」氏が仰天公約

AIメイヤーは当選した暁にはみんなでつくる党の大津綾香党首を副知事に指名すると公約

都知事選(20日告示、7月7日投開票)に政治団体「AI党」の「AIメイヤー」氏が10日、都庁で会見し、立候補を表明した。当選した暁にはみんなでつくる党の大津綾香党首を副知事に指名する仰天公約を掲げた。

白仮面で会見場に現れたAIメイヤー氏は「ルッキズムを排除したい。会社員が仕事を辞めずに選挙活動を行えるように推進したい」と素顔だけでなく、本名、性別、経歴も非公開。昨年の神奈川・真鶴町長選に立候補し、AIによる政治の自由化を訴えていた。さまざまな行政資料や統計、政策などを学習させたAIに人間がプロンプトを作成し、その過程を明かすことで透明性を担保する仕組みで、都政にも採用したいとした。

既に立候補を表明している元航空幕僚長の田母神俊雄氏がAIによる目安箱設置を政策に並べたことで、AIメイヤー氏は「田母神氏の知識と見解を反映し、防衛政策や安全保障に関する質問に答える」と田母神氏の思考をAIに学習させた〝田母神AI〟も作成したという。

さらに「本人の同意を取っていない」としたうえで、「公共の利益や市民の声を重視する政策スタンスを持つ大津綾香さんを副知事に指名します」とみんつく党の大津氏の名前を挙げた。

「AIは基本的に統計学で、過去にないものを予知するのは苦手。大津さんは衆院東京15区のつばさの党の問題で、9か月前に黒川氏を解任しており、危機管理能力は高い。大津さんが何に基づいて未来を予知しているのか分からないが、感覚というか、まだ人間も捨てたものではない。AIにできない部分を大津さんの感性でやっていただけるかな」とその真意を明かした。

大津氏とは共通の知人を介し、面識があるという。破産手続き中のみんつく党だが、都知事選では支援する候補者を探しており、AIメイヤー氏を公認や推薦するかが注目される。

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