ソフトバンク「右の切り札」問題が解消へ 代打通算3割3分9厘の嶺井博希が大活躍 小久保監督「いけるかな」

8日のDeNA戦で代打2ランを放つソフトバンク嶺井

ソフトバンクの嶺井博希捕手(33)が代打で結果を残している。4日に今季初昇格し、ここまで代打では3打数2安打。チームが直面していた「右の代打」問題で希望の光となりつつある。

横浜スタジアムで古巣のDeNAと対戦した8日は7回1死一塁で代打起用され、昨季最多勝と勝率の投手2冠に輝いた東克樹から1号2ランを放った。さらに9日の同戦でも7回1死一塁から代打で右前打。難しい役割で結果を残し続ける姿に、小久保監督も「(活躍度は)右の代打でもいけるかなぐらい」と期待を寄せている。

移籍1年目の昨季も代打で6打数3安打と結果を出していた。2022年まで在籍したDeNA時代を含めた代打の通算打率は3割3分9厘。19年以降に限れば、打率4割2分5厘と脅威の好成績を残している。

チームの右打者は今季計10人が代打で起用されたが、嶺井を除く9人の成績は計22打数2安打の打率0割9分1厘(両打ちの仲田は右打席のみ)と結果が出ていなかった。高い集中力は折り紙付きの「代打嶺井」が、パ・リーグ首位を独走するチームをさらに加速させてくれそうだ。

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