早田ひな、張本美和とのパリ五輪代表対決制して今季シングルス初V 混合複と合わせて2冠に<卓球・WTTコンテンダーザグレブ2024>

<卓球・WTTコンテンダーザグレブ2024 日程:2024年6月3~9日 場所:ザグレブ(クロアチア)>

9日、WTTコンテンダーザグレブ2024は大会最終日を迎え、全種目が終了した。

女子シングルス決勝では、パリ五輪代表の早田ひな(日本生命)と張本美和(木下グループ)が激突。準決勝では、早田が平野美宇(木下グループ)、張本が木原美悠(木下グループ)をそれぞれ下して、決勝に進出していた。

第1ゲームは、4-4から早田が張本を突き放し、そのままリードを保ち続けて11-8でゲームを先取。第2ゲームは終盤まで競り合いデュースに突入するも、先にゲームポイントを握っていた早田が抜け出し、2ゲームを連取する。

第3ゲームも早田がペースを掴んで序盤からリードし、張本が追いかける展開となる。張本は7-7まで追いつくも、その後は早田がリードを譲ることはなく、早田がこのゲームも奪取。

続く第4ゲームでは、1-1から早田が6連続ポイントで張本を突き放し、最後は早田がサービスエースで得点して試合終了。ゲームカウント4-0で完勝を収めた早田が、張本とのパリ五輪日本代表対決を制して、今シーズンのWTT女子シングルスで初優勝を飾った。また、今大会は混合ダブルスと合わせて2冠を達成した。

なお、女子シングルスは2位に張本、3位に平野と木原が入っており、表彰台を日本選手が独占する形となった。

男子シングルス決勝では、準決勝で激戦の末に張本智和(智和企画)を破った戸上隼輔(井村屋グループ)と、アレクシス・ルブラン(フランス)が対戦。第1ゲームは、序盤からエンジン全開のルブランが戸上を突き放し、何度も連続ポイントを決めて一方的な展開でゲームを先取する。

続く第2ゲームは中盤まで1点ずつ取り合う接戦になるも、5-5から抜け出したルブランが流れに乗り、第2ゲームも制する。その流れは第3ゲームも変わらず、ルブランが先行する展開となり、11-7で勝利したルブランが優勝に王手をかけた。

後がない戸上は、第4ゲームは果敢な攻撃で7連続ポイントを見せてゲームを取り返すも、続く第5ゲームは再びルブランがペースを握り、最後は戸上のドライブがオーバーし、試合終了。ゲームカウント4-1でルブランが勝利を収め、自身初となるWTTシングルスのタイトルを掴み取った。

戸上も、勝てば自身初のWTTシングルス制覇となったが、惜しくも準優勝に終わった。

WTTコンテンダーザグレブ2024最終結果

男子シングルス

写真:男子シングルス表彰式/提供:WTT

第1位:アレクシス・ルブラン(フランス)
第2位:戸上隼輔(井村屋グループ)
第3位:張本智和(智和企画)、安宰賢(アンジェヒョン・韓国)

女子シングルス

写真:女子シングルス表彰式/提供:WTT

第1位:早田ひな(日本生命)
第2位:張本美和(木下グループ)
第3位:平野美宇(木下グループ)、木原美悠(木下グループ)

男子ダブルス

写真:男子ダブルス表彰式/提供:WTT

第1位:シモン・ゴジ/アレクシス・ルブラン(フランス)
第2位:サムエル・クルチツキ/ヤコブ・ディヤス(ポーランド)
第3位:アイザック・クエク/パン・コーエン(シンガポール)、Youssef ABDEL-AZIZ/Mohamed EL-BEIALI(クロアチア)

女子ダブルス

写真:女子ダブルス表彰式/提供:WTT

第1位:大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)
第2位:田志希(チョンジヒ)/朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)
第3位:李皓晴(リホチン)/朱成竹(チュチェンジュ・中国香港)、Mateja JEGER/Lea RAKOVAC(クロアチア)

混合ダブルス

写真:混合ダブルス表彰式/提供:WTT

第1位:張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)
第2位:申裕斌(シンユビン)/林鐘勲(イムジョンフン・韓国)
第3位:趙大成(チョデソン)/朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)、YIU Kwan To/吳詠琳(ウーインラン・中国香港)

文:ラリーズ編集部

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