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広島の夏の味覚「小イワシ=カタクチイワシ」の漁が解禁されました。スーパーでは多くの人が旬の味を買い求めていました。
午前5時過ぎの広島市中央卸売市場です。解禁初日の漁を終えた船がやって来ました。
梅川千輝 記者
「10日から漁の解禁ということで小イワシを載せた船が市場に到着しました。早朝から活気づいています」
船から降ろされた小イワシは箱詰めされて、競りにかけられます。10日市場に届いた小イワシは6トンから7トンで、関係者は「ここ5年でこんな豊漁はない」と胸をなでおろしていました。
ヤマスイ可部店の 北谷勝 店長です。北谷さんも仕入れのため市場を訪れていました。
ヤマスイ可部店 北谷勝 店長
「去年より大きくて、初日にしては豊漁で値段も高くない。ちょうどいい。きょうはいいんじゃないか。けっこう売れると思う。楽しみ」
午前9時の開店に向け、準備を急ぎます。
北谷勝 店長
「これを仕分けて運ぶ」
北谷さんは去年より20キロ多い80キロの小イワシを仕入れました。
梅川千輝 記者
「ヤマスイ サンリブ可部です。けさ、市場で仕入れた小イワシ80キロを開店に向け、手際よくさばいています」
傷みやすい小イワシは鮮度が重要です。ていねいに水洗いすることで臭みがなくなり、身も引き締まります。
北谷勝 店長
「 “7回洗えば鯛よりおいしい” 。昔からの言い伝えでね。もう、あしたになったらおいしくない。柔らかくなってもたない。きょう中に全部売ってしまう」
店頭には小イワシの刺身や巻き寿司などバラエティ豊かな商品が並びました。小イワシがふんだんに使われた丼ぶりを記者が試食しました。
梅川千輝 記者
「新鮮でおいしいです」
北谷勝 店長
「さばきたても硬いでしょ、食感が」
梅川千輝 記者
「歯ごたえがありました」
旬の食材を目当てに多くの買い物客が小イワシの商品を手にしていました。
買い物客(夫婦)
夫「小イワシの解禁日だ」
妻「あ~解禁日ね」
夫「小イワシおいしいよね」
妻「おいしい。おいしい」
― きょう、どうやって食べる?
妻「天ぷら」
北谷さんはそれぞれの家庭で季節の味を楽しんでほしいと話します。
北谷勝 店長
「刺身は手がかかるので天ぷらにするとか…。あとは七輪で焼いて塩を振ると酒のつまみに最高。10日から解禁なので、しっかり食べてほしい。6月いっぱいまでに。一番おいしいから」
県内の小イワシ漁は海産資源保護のため、毎週土日が禁漁日となっています。