ティム・バートン、『ウェンズデー』が作品制作の意欲を取り戻すきっかけに!

9月27日(金)に日本公開が決定した『ビートルジュース ビートルジュース』。ティム・バートンが監督を務める本作にはジェナ・オルテガが出演し『ウェンズデー』コンビが再タッグを組むが、そもそも『ウェンズデー』なしには『ビートルジュース』続編もあり得なかったとSlash Filmが伝えている。

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『ビートルジュース』について考えるきっかけをくれた

『シザーハンズ』や『チャーリーとチョコレート工場』など数々の摩訶不思議な世界観を描き出し鬼才と呼ばれるに至ったティム・バートン。しかし2019年公開の実写映画『ダンボ』以来、映画の第一線からは退いていた。実際に「映画業界に対する興味を失ったような感じだった」とコメントしているバートンだが、作品作りの意欲を取り戻すきっかけになったのがNetflixの大人気シリーズ『ウェンズデー』だったという。

『アダムス・ファミリー』に登場する少女ウェンズデーを主人公にしたシリーズ『ウェンズデー』でメガホンを取ったバートン。『ビートルジュース』続編への興味が沸いたのは『ウェンズデー』シーズン1を撮影していたルーマニアでのことだったそう。ちょうどパンデミックの時期と重なったが「これまでテレビの仕事をしたことがなかったから、ただ何かをするという基本に立ち返ったような気がした。そしてこの奇妙な興味深い内省的な時に、ルーマニアにいてカルパティア山脈を歩き回り、あれこれ考え事をしたりした。そしてテレビのスケジュールに沿った形で映画を撮ってみたりして、その経験を楽しんだんだ。その後すぐに少し元気を取り戻し、私に『ビートルジュース』について考えるきっかけをくれた」とコメント。

その後『ウェンズデー』の脚本家アルフレッド・ガフとマイルズ・ミラーに続編の脚本を頼んだそう。「彼らにかなり強めなプレゼンをしたんだ。すべての重要箇所を伝えたよ」と振り返るバートン。過去に何度も続編の構想を練ってはボツにした経験が役に立ったという。「『ビートルジュース』の続編は何を描こう?ビートルジュースがハワイに行くのは?宇宙に行くのは?とか、もうなんでも話し合った」と話し、ガフとミラーが取り掛かる時には何を描くべきかだけでなく、避けた方がいいこともわかっていたのだという。

こうして作品作りへの情熱を取り戻し、意欲に満ちたバートンの復帰作としても注目を集めている『ビートルジュース ビートルジュース』。本作には公開当時、駆け出しの新人だったウィノナがリディア役でカムバックを果たす。「新しい映画はリディアというキャラクターを通して、私にとって非常に個人的なものになった」と話したバートン。「最初の映画の時から、リディアにとても共感していた。しっかりと理解し、非常に強く感じたキャラクターだった」と話しており、ウィノナ演じるリディアへの力強い思いが明らかに。

『ビートルジュース ビートルジュース』は9月27日(金)日本公開。(海外ドラマNAVI)

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